キャサリン皇太子妃のトゥルーピング・ザ・カラーでの装いが意味すること
キャサリン皇太子妃は、がんの診断を受けたことを公表した2024年3月以来、公務から退き、治療中も公の場に姿を現すことはなかった。そのため、6月15日(現地時間)に行われた毎年恒例の祝賀行事「トゥルーピング・ザ・カラー」に出席したことは、ファンにとって嬉しい驚きとなった。 【写真】キャサリン皇太子妃の歴代ベストファッションモーメント総集編
皇太子妃は、行事の前日、自身の健康状態について「経過は良好です」としながらも、「まだ完治はしていません」というメッセージを公表している。 2023年のクリスマス以来、約半年ぶりにキャサリン皇太子妃が公の場にお目見えするということで、チャールズ国王の公式誕生日を祝う今年のトゥルーピング・ザ・カラーの祝賀パレードには記録的な数の観衆が集まり、その登場は大きな話題を呼ぶこととなった。
これまでにも数々の王室の行事に出席してきた皇太子妃は、それぞれの機会にふさわしい服装を選ぶことの重要性を心得ており、今回も意義深い着こなしを披露。“再生”や“純潔”、“希望”を象徴し、気分を上げる「白」で全身を統一させ、それでいて目立ちすぎることもなく、主役であるチャールズ国王の印象を損なうこともなかった。 また、選んだデザイナーにももちろん意味が込められている。今回まとっていたドレスは「ジェニー・パッカム」、ハットは「フィリップ トレイシー」、パンプスは「ジミー チュウ」、パールのイヤリングは「カサンドラ・ゴード」、クラッチバッグは「マルベリー」というラインナップ。いずれも英国を代表するクラシックなブランドであり、かつ皇太子妃が長年愛用しているものであるため、自国の才能を継続的にサポートしていこうという意図が感じられる。
着回し上手としても有名なキャサリン皇太子妃は、長年好んで同じ洋服を繰り返し着用しており、今回のこの膝丈ドレスも、約1年前のチャールズ国王の戴冠式で着用したものだった。しかし今回は、ウエストにストライプのベルトをあしらい、首元にも同じストライプのグログランリボンを加えたことで、より華やかで遊び心のある雰囲気に仕上がっている。