29日にWEリーグ杯決勝 2週連続の対戦で連勝目指すINAC 広島は主軸復帰なるか 元代表が展望
女子サッカー・WEリーグのカップ戦「2024-25 WEリーグ クラシエカップ」は、12月29日(日)に東京・国立競技場で決勝が行われます。2連覇を目指すサンフレッチェ広島レジーナと、初優勝を狙うINAC神戸レオネッサが顔を合わせるこの一戦について、元なでしこジャパン(日本女子代表)川上直子氏がラジオ番組で試合の展望を語りました。 【写真】元なでしこジャパンの川上直子氏 広島とINACは、今シーズンすでに2度対戦。9月14日のWEリーグ開幕戦ではINACのホームで1-1と引き分け。そして、WEリーグカップ決勝の1週間前、12月22日に行われた「皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会」準々決勝では、広島の地元、サンフレッチェビレッジ 広島第一球技場で顔を合わせ、この試合ではINACが1-0と勝利。前半3分、INACのMF山本摩也選手がフリーキックを直接決め、これが決勝点になりました。 そこから中6日で再戦となる両者。ファイナルでも拮抗した戦いが予想されます。 広島は最近1週間で行われたミッドウイークのWEリーグ戦(延期分)と、22日の皇后杯で、なでしこジャパンMF中嶋淑乃選手が欠場。皇后杯ではチームのキーマンの不在が結果的に響く形となりました。 川上氏は直近の試合の広島はあまりチーム状態がよくなかったと評価しつつ、「今シーズンの広島はいい試合をしたかと思えば、『あれっ、どうしたの?』というときもある。(皇后杯準々決勝で)ダメな試合だった分、気持ちを入れ替えてこの日曜日に戦いにくるだろう」と予想。「中嶋選手が出てくれば、レジーナの戦い方は変わってくると思う」と、スピードスターの復帰を待望していました。 一方のINACは、皇后杯準々決勝で勝ったとはいえ、試合後のジョルディ・フェロン監督のコメントによると、けがや体調不良の選手が相次いでいたよう。最近の公式戦3試合ではベンチにGKが2選手ならぶなど、限られたメンバーでの戦いを余儀なくされています。 それでも、広島戦でのINACは、WE開幕戦でキックオフ直後、この前の皇后杯で前半3分と、早い時間帯でのゴールで主導権をとることができています。チームとしては今回も先手必勝を狙いたいところです。 また、INACが勝利した皇后杯準々決勝の広島戦では、「広島のGKのパフォーマンスがちょっとよくなくて、ディフェンスラインがちょっと下がり気味で、前で上野(真実)選手が追いかけても中盤がついてきていなかった。INACはそこをうまくはがして(かわして)、攻撃にいくことができていた」と川上氏。相手の隙をしっかりつくことができるかも、カップタイトル獲得のカギとなりそうです。 「29日を戦えば、その後少しだけオフがあるはずなので、みんな頑張ってくれると思う」と、川上氏は選手たちの奮闘を期待。それとともに、「男子の国内サッカーシーズンも終わっているので、年内最後の日本(トップカテゴリー)のサッカーの試合。ファンもたくさん集まってくださると思う」と、数多くのサッカーファンの来場に期待を寄せていました。 なお、29日午後1時キックオフのWEリーグカップ決勝は、国立競技場のバック・ゴール裏エリアの2層を開放し、無料観戦が可能。当日はスペシャルゲストに、鮫島彩さん・岩渕真奈さんという、なでしこのレジェンドの来場も決定。会場ではファミリーや子どもたちが楽しめるイベントも企画されています。詳細については、WEリーグの公式サイトに掲載されています。 ※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』より
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