ウクライナ東部ハリコフ州で妊婦含む11人死亡、保養地などをロ軍が二重攻撃
ロシア軍は5月19日、ウクライナ北東部ハリコフ州の州都ハリコフ市近郊の保養地や集落を攻撃し、少なくとも11人が死亡、多数の負傷者が出た。現地警察によると、攻撃後に駆けつけた救急隊員をロシア軍は「ダブルタップ(二重)攻撃」により殺傷したという。ロシアは数週間前からハリコフ州で攻勢を強めており、少なくとも12集落を制圧したと主張している。 ウクライナ東部ハリコフ州で19日、ロシア軍の複数カ所の空爆で少なくとも計11人が死亡した。ハリコフ州では数週間、ロシアによるミサイルや誘導爆弾による攻撃が続く。 ここは、攻撃を受けた市郊外の保養地ハリコフ市長によると妊婦を含む5人が死亡。16人が負傷した。 応急処置にあたった住民のナタリア・ブリンコワさん。ここは、人々がくつろぐための場所だったと話した。 「ここに兵士はいなかった。 私はがれきの下から妊婦を救出したが、脈がなかった」 地元警察のトロフィムコ警部は最初の爆発後に到着。応急処置を施したが、5分後に再び爆発があり、さらに多くの市民と救急隊員が負傷したと語った。ウクライナは、ロシアが「ダブルタップ(二重)攻撃」により救急隊員を殺傷したと非難した。 その後、クピャンスク地区の2集落でも攻撃があり、5人が死亡、9人が負傷した。 ゼレンスキー大統領はハリコフ州などを守るため、西側諸国に防空システムの追加供与を求めた。