米財務省、豚の屠殺詐欺に関与したカンボジアの富豪に制裁
カンボジアでの立場
リー氏は事業運営に加えて、カンボジア人民党の上院議員であり、同国のフン・マネ(Hun Manet)首相の顧問でもある。フン・マネ氏が首相に選出される前、リー氏は同氏の父で前首相のフン・セン(Hun Sen)氏の顧問を務めていた。 OFAC の主張によると、被害者は雇用機会を約束されて 同ホテルや同様の施設に誘い込まれるが、到着すると携帯電話とパスポートを没収され、豚の屠殺詐欺を強要される。これは詐欺師が偽の身元を使ってテキストメッセージで被害者と仲良くなったように見せかけ、偽の暗号資産投資プラットフォームに多額の投資をするよう誘う、信用を利用した投資詐欺の一種である。連邦捜査局の最近の報告書によると、豚の屠殺詐欺は2023年に被害者に約40億ドル(約5600億円、1ドル=140円換算)の損害を与えている。 逃走しようとしたり助けを求めたりしようとすると、被害者は「殴られたり、電気ショックで虐待されたり、高額の身代金を支払わされたり、他のオンライン詐欺に売られると脅されたりした」と報告していると、米財務省は現地時間9月12日のプレスリリースで述べている。報道によると、少なくとも2人の被害者が同リゾートの建物から飛び降りて死亡した。 米国下院金融サービス委員会は現地時間9月18日に豚の屠殺詐欺に関する公聴会を開く予定だ。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Thoeun Ratana/Unsplash|原文:U.S. Treasury Sanctions Cambodian Tycoon With Ties to Pig Butchering Scams
CoinDesk Japan 編集部