ますずし食べ比べ大人気 富山の12店舗が協力、限定240セット10分で完売
富山市内12店舗のますずしの食べ比べセットが26日、富山市役所で限定販売された。販売開始前から多くの人が訪れ、用意した240セットが約10分で完売した。 店によって異なる味わいや食感を楽しむことでますずしの魅力を再発見してもらおうと、富山ます寿し協同組合(大郷磨理事長)と富山市が初めて企画。同組合に加盟する12の老舗ますずし店が協力し、4個入りセット(千円)を3種類用意した。 市役所1階では、販売開始の約2時間半前から長蛇の列ができ、あっという間に売り切れた。県外から買い求めた人もいたという。 立山町の中川琴音さん(39)は「12店舗分を買うことができた。家族で食べて、お気に入りの味を見つけたい」と話す。富山市花園町の赤間美和子さん(64)は、普段から自宅で食べ比べをするほどのますずし好き。「プレゼントで買うことは多くても家で食べる県民は少ないと思う。こうした企画で、ますずしが好きな人が増えればうれしい」と語った。
大郷理事長は、原材料の高騰でますずしの販売価格が上がり、気軽に買いに来る人が減っていると説明する。「ますずしは富山の文化。次の世代につないでいくために、若い人にも食べてもらえるような企画を考え、県内外にPRしていきたい」と話した。