柳美稀、TVer『おっちゃんキッチン』に娘役で登場 最終回を迎えての北村一輝のコメントも
TVerオリジナル番組『おっちゃんキッチン』最終回の収録を終えた北村一輝と柳美稀のコメントが公開された。 【写真】娘さくら役・柳美稀 北村一輝演じる“おっちゃん”店主が営むこぢんまりとした食堂を舞台に、“おっちゃん”と世代の異なる客との一見かみ合っていないコミュニケーションを通して、世代間コミュニケーションのアップデートを描く。「おっちゃんキッチン」にはさまざまな悩みを抱えた客が来店する。 食堂のメニューは「本日のおまかせ」のみ。来店する若者たちとのコミュニケーションからヒントを得て、限られた食材でつくる“おっちゃん”の「お通し」と「本日のおまかせ」に、来店客たちは舌鼓を打つ。 最終話ではこれまでおっちゃん(北村一輝)とメッセージのやり取りでしか登場していなかった娘・さくらが登場。さくらは柳が演じた。 柳は北村とは初共演。「私で大丈夫かな?」という思いもあったそうだが、「北村さんはお顔がはっきりしていらっしゃって、私も割と顔が濃いと言われるので、そういう面では安心してお芝居できました(笑)」と“親子”への不安はなかったことを明かした。 また食事がテーマである本作に関しては、「仲の良い先輩にごはんへ連れて行っていただいたとき、『柳は本当においしそうな顔でごはんを食べるね。柳にご馳走するとこっちまでうれしくなる』と褒めてもらえることが多いので、普段通りやらせてもらいました(笑)」と自身にピッタリの役柄だったと振り返った。 主人公・おっちゃんを演じ終えた北村は、「普段出演している映画やドラマとはまた違う感覚でしたね。第11話までは彼女たち(ゲスト俳優)がどんなお芝居をしてくれるのか毎回楽しみにしていましたし、最終話に伏線を回収するようなストーリーになっていたため、演じていても面白かったです。僕らは、人の日常やドキュメンタリーなど、いろいろな部分から吸収していますが、この作品でも吸収できることがたくさんあったなと思います」とこれまでにない経験ができたとコメント。 これから最終話を観る視聴者に向けては、「これからもTVerから新しく発信するコンテンツが増えていくと思いますし、この『おっちゃんキッチン』も『こういうものもあるんだな』という気楽な気持ちで受け止めていただけたらうれしいです。今の時代、気楽に見られるものも必要なのかなと思うんですよね。深く考えるというよりも、のんびり見ていただけたらなと思います」とメッセージを送った。 ■北村一輝(おっちゃん役)コメント ●全話の撮影を終えて 『おっちゃんキッチン』は、普段出演している映画やドラマとはまた違う感覚でしたね。第11話までは彼女たち(ゲスト俳優)がどんなお芝居をしてくれるのか毎回楽しみにしていましたし、最終話に伏線を回収するようなストーリーになっていたため、演じていても面白かったです。僕らは、人の日常やドキュメンタリーなど、いろいろな部分から吸収していますが、この作品でも吸収できることがたくさんあったなと思います。 それから、この撮影期間中は限られた時間の中でしたが、お芝居のアイデアが膨らんだ現場でした。もし今後、続編があるのであれば、もっといろいろなお芝居にチャレンジできそうだなと思いました。 ●リアクションや表情で演技をする役について 最初からリアリティはそこまで追求せずにやっていたので、分かりやすさにプラスして「相手が次の台詞を言いやすいように」ということや、ちゃんと相手に伝わるようにリアクションをしたいな、と思っていましたね。 ●特に印象に残っているエピソードや丼レシピ やはり最終話ですかね。『おっちゃんキッチン』は気張らずに見られる新しいスタイルの作品でしたが、最終話はドラマ性も高く、しっかり撮ることができました。娘・さくらとの関係性など、今まで引っ張ってきた分、印象深かったなと思います。 丼については本当に全部おいしそうなんですよ。ただね、僕が演じる“おっちゃん”学(まなぶ)が作ってはいるんですけど、食べるシーンの撮影になるとカメラ位置の問題でカウンターから出なきゃいけないんです。だから、僕は毎回食べられない。そこに関してはちょっと「何でだよ」と思う部分がありました(笑)。時々つまみ食いをしましたが、おいしかったですよ。 ●繰り返し見てほしい『おっちゃんキッチン』のシーン 最終話に行き着くまでの伏線が込められているのですが、「第1話から第11話までのストーリーのつながりを見てください」というよりも、例えば「この子がかわいいな」「この丼は作れそうだな」とかいろんな見方があるなと思うんですよ。 僕から「こう見てほしい」という押し付けはしたくありませんが、他のことをしながら見てもいいと思うし、「見ていたら幸せな気分になりますよ」「面白いレシピがありますよ。一度試してみてはいかがですか?」みたいな気持ちはありますね。 ●最終話をこれから観る視聴者へ 数年前と比べて配信コンテンツが大きく伸びていて、多種多様な作品も増えていますよね。これからもTVerから新しく発信するコンテンツが増えていくと思いますし、この『おっちゃんキッチン』も「こういうものもあるんだな」という気楽な気持ちで受け止めていただけたらうれしいです。今の時代、気楽に見られるものも必要なのかなと思うんですよね。深く考えるというよりも、のんびり見ていただけたらなと思います。 ■柳美稀(さくら役)コメント ●北村一輝との芝居について 今回初めてお会いしますし、どういう方なんだろうと思っていたんですよ。怖い役もやっていらっしゃるから、自分が噛んじゃったり、迷惑かけちゃったりしたら……と、ドキドキしていたんですけど、そんな心配が吹き飛ぶくらいとても優しく素敵な方でした。「どんどんやっていいよ」と声をかけてくださったり、お芝居の深いところを「こうじゃない?」と一緒に考えてくださったり、本当にやりやすい場を作ってくださいました。お話を聞きながら「そういう考え方があるのか」とハッとさせられる瞬間がたくさんあって、すごく勉強になりましたね。また絶対ご一緒したいですし、大好きになっちゃいました! ●『おっちゃんキッチン』の世界観に触れて感じたこと お客さんの愚痴をただただ無言で聞く“おっちゃん”の構図……すごく面白かったです。でも、世の中に必要な作品なのかなとも思いました。目上の方が若い子の意見を聞ける機会ってあまりないですし、年下の子からすると気を遣って言えないこともある。『おっちゃんキッチン』は、そういう壁をなくして、すべてをさらけ出せる場になっていると思いました。 ●“おっちゃん”の娘役として事前に準備したこと メッセージのやりとりや距離感についてはTVerでこれまでのエピソードをチェックして、「さくらがどういう気持ちで店に来たのか」という部分を大事に演じようと思いました。あと、北村さんの娘役ということで“私で大丈夫かな?”と心配だったんですけど、北村さんはお顔がはっきりしていらっしゃって、私も割と顔が濃いと言われるので、そういう面では安心してお芝居できました(笑)。 ●全12話の中で食べてみたい料理は? 「タラと明太子の親子丼」(第3話)と「豪快カツオカレー」(第7話)ですね。タラと明太子で親子丼を作るのは面白いなと思いましたし、家で作ってみたいなと思いました。あと、明太子が大好きなので、純粋に食べたいなと(笑)。「豪快カツオカレー」は、味が想像つかないんですよ。カレーにカツオのたたきをトッピングって珍しいですよね。「食べてみたい」って興味が湧きました。 ●最終話をこれから観る視聴者に向けて ラストにまさかの娘が来店です。全世代の方にご覧いただきたいですし、「子どもとうまくいっていないな」と悩んでいる方が最終話を見て、一歩でも「歩み寄ろう」と思うきっかけになったらいいなと思います。ぜひ、紹介されている丼も作って食べてみてください!
リアルサウンド編集部