松本人志が語った有料プラットフォームを見たい人は何人いるか?(城下尊之/芸能ジャーナリスト)
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】 この1年を振り返ろうと考えてみた。芸能ニュースの使い捨てが言われて久しいが、この1年を通じて話題が継続したのは、松本人志が週刊文春を訴えた件だ。 【写真】旧ジャニーズ事務所の社屋 年頭に提訴し(記事は2023年12月27日掲載)、その裁判に注力するため仕事を休止したが、長期間にわたるということで訴えを取り下げたばかり。ただし、中途半端な状態で仕事に戻れなくなってしまった。 ということで、一部の都合のいい記者を通じて、来春にスタートさせる「ダウンタウンチャンネル(仮)」の構想を明らかにした。毎月、一定額の料金を徴収してネットで配信活動しようというものらしい。まあ、地上波はダメなのでこれしかないということだろう。 同時に、松本が女性に性的行為を強要したとする文春の記事にも触れている。強要したとされるホテルの部屋での飲み会については「僕としてはみんなで楽しんでくれればという思いしかなかった」と話した。いかにも苦しく、だったらホテルのスイートルームでベッドのある部屋はいけない。飲食店を貸し切りにすればよかっただけの話ではないか。 そんな疑問には「文春側との話し合いで好き勝手に話せない」といって答えていない。会見を開かない理由については、やはり文春側との話し合いを持ち出し、「こちらが話せる領域は決まっている。となると、結局聞く側もフラストレーションばかりがたまる」からやらないという。いや、話せる範囲で会見するのが、松本が言う「今回のことでストレスを与えてしまった人たち」への誠意ではないか。 とにかく、これしかないという新しいチャンネルについては、かなりの収益があげられると自信を持っているような語り方だ。吉本の後輩の西野亮廣の有料オンラインサロン(月980円)の会員が約4万人とされる。年間5億円の収入になる計算だ。江頭2:50のYouTube登録者数は450万人。これは無料だが、松本のネームバリューで言えば、有料でもそれなりの会員を集められるはず。本人としては100万人から月々1000円くらい取れると考えているのではないか。そうすれば1カ月の売り上げは10億円になる。 制作費を大きくかけてもモノ凄い稼ぎになるとの皮算用だが、この流れの中で実現するのかどうか。松本のもくろみは成功するだろうか。 (城下尊之/芸能ジャーナリスト)