課題はショットからパッティングへ 2カ月半ぶり復帰の稲見萌寧
◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 2日目(6日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)◇晴れ時々曇り(観衆1765人) 【画像】脇元華と宮里美香 笑顔の2ショット 強い日差しが照りつけた沖縄で稲見萌寧は通算5オーバーで予選落ちした。6月「全米女子プロ」から2カ月半のブランクを経た実戦復帰。残念さを漂わせながらも、大会開幕前に吐露していた不安はある程度解消できたようだ。 参戦1年目にして米ツアーからの撤退も考えるようになった理由の一つに、ショットの不振があった。異国の地で優勝を目指し、より理想のスイングを模索した。日本と異なる芝に対応すべく、持ち球のフェードをドローに変えたりもした。しかし、4月下旬から6月「全米女子オープン」まで4試合連続で予選落ちをし、次戦「全米女子プロ」では初日「81」と大たたき。「私の体の構造的に厳しいものがあると気付いて。作り直すまではいかないけど、良かった部分を取り戻す方向で」と目指すスイングを変えることにした。
イメージに近いのは9勝した2020-21年シーズンのスイング。「超大げさに言うと、アウトサイドインみたいな」。当初はパワーとスピードを求めてスイング修正に取り組んだが「私の骨的に腰を丸くする動きができない。体の左側をめっちゃ動かしてフェードを打つようにしていたけど、逆に体を動かしすぎてミスが出るようになった。腰のことも考えてやめた」と修正を重ねた。
試行錯誤の末、今週になってショットへの不安は「だいぶ消えた」という。ドライバーショットはフェード軌道を取り戻し、2日間のフェアウェイキープ率は67.85%(19/28)。「やっとこれでショートゲームに専念できる」。中でも取り組むべき課題はパッティングで、修正したスイングにつられてズレが生じたようだ。「良い感じだったのに、ショットのアドレスに似たような感じになってきちゃった」とこぼす。
来週の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」(13日開幕、愛知/新南愛知CC美浜C)も出場する。「だいぶ試合に出ていなかったので、このまま続けて。出場する前は自分のアイアンの実際の距離も正確に分かっていなかったので、その感覚もちょっと戻ってきた」と収穫と課題を持って、次の会場に向かう。(沖縄県名護市/石井操)