夏休みに行きたい、国内アートイベント24選
内藤礼 生まれておいで 生きておいで/東京国立博物館(東京・上野)
豊島美術館の『母型』などの空間作品で知られるアーティスト、内藤礼の個展が、東京国立博物館で開催中だ。本展では、同館の収蔵品や建築空間、約150年におよぶ歴史と向き合った内藤が、同館の収蔵品と自身の作品約100点を合わせた空間作品を3つのエリアで展開。縄文時代の土製品など、プリミティブで素朴なものが会場を静かに彩る。 最大の見どころは、内藤のリクエストをきっかけに長年閉ざされていた鎧戸が開放され、カーペットや仮設壁も取り払われた、本館特別5室の作品。自然光が満たす裸の空間での鑑賞体験は、会期中にしか味わえない貴重なものとなるだろう。 なお、エルメス財団と共同で企画された本展は、絵画の連作が銀座メゾンエルメス フォーラムで行われる同名展覧会(会期:2024年9月7日~2025年1月13日)へと続き、さらにその続きが開催中の本展で公開されている。2つの会場をまたぐ構想による展覧会、どちらも訪れておきたい。 会期/~2024年9月23日(月・休) 会場/東京国立博物館(東京都台東区上野公園13-9) 時間/9:30~17:00(最終入館16:30) 休館日/月曜日、8月13日(火)、9月17日(火) ※ただし8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開館、8月13日(火)は総合文化展は開館 入館料/一般 ¥1,500、大学生 ¥1,000、高校生以下無料 tel. 050-5541-8600(ハローダイヤル) ※8月1日(木)より事前予約制になる予定、詳細は公式サイトを要確認
CLAMP展/国立新美術館(東京・六本木)
いまSNSで大反響を呼んでいるのが、国立新美術館で開催中の、活動35周年を迎えた女性4人組の創作集団CLAMP(いがらし寒月、大川七瀬、猫井、もこな)の個展。『魔法騎士レイアース』や『カードキャプターさくら』、『xxxHOLiC』など、1989年のデビュー作から最新作まで23作品を網羅し、約800点ものイラストや原稿とともに見せる、これまでにない規模の大きさが魅力だ。 「CLAMP」からとった「COLOR」「LOVE」「ADVENTURE」「MAGIC」「PHRASE」という5エリアのほか、漫画以外のクリエーションを含めた画業の歴史を紹介する「IMAGINATION」、本展のために特別に描き下ろしたカラーイラストを展示する「DREAM」という、計7つのエリアで35年の創作活動の軌跡を辿る。画集やポーチ、クリアファイルなどグッズも豊富。 会期/~2024年9月23日(月・休) 前期:~2024年8月12日(月・休)、後期:8月14日(水)~9月23日(月・休) 会場/国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2) 時間/10:00~18:00、毎週金・土曜日~20:00(最終入場は閉館の30分前まで) 休館日/毎週火曜日 料金/一般 ¥2,100、大学生 ¥1,400、高校生 ¥1,000 tel. 050-5541-8600(ハローダイヤル)