地震被災の仙台城跡石垣、復旧工事が間近で見られます! 11月16、17日に見学会
仙台市教委は16、17の両日、仙台城跡の石垣復旧工事の現場見学会を開く。宮城県内で最大震度6強を観測した2021年2月と22年3月の地震で最も被害を受けた、本丸北西部の石垣(北西石垣)の内部構造や積み直した経過を見学できる。 被災状況や修繕方法の説明を受けながら、普段は立ち入りできない石垣周辺を回る。午前と午後の2部制で、見学時間は40分程度。参加者多数の場合は20人ずつに分けて案内する。 北西石垣は耐震性確保のため、石材と盛り土の間に敷き詰める「栗石(ぐりいし)」にポリエステル製のネットを挟み込む工法を採用。解体作業を終え、現在は積み直し作業を進めている。 酉門(とりのもん)と清水門でも復旧工事を実施中。全体の進捗(しんちょく)は約6割で、本年度中の完了を目指す。 工事現場の公開は修繕費用を募ったクラウドファンディング(CF)の返礼として4月に実施して以来。一般向けは初めてといい、文化財課の担当者は「石垣の内部を見られる貴重な期間。現代工法がどこに取り入れられているかも注目してほしい」と話した。 第1部は午前10時~正午、第2部は午後1時半~3時半。参加無料。申し込みは不要で、県護国神社の表参道大鳥居前に集合する。最終受け付けは40分前。雨天決行。
河北新報