リールのドラグ調整 ~ジギング編~ しっかり計測してラインブレイクを減らす!
リールのドラグ調整 ~ジギング編~ しっかり計測してラインブレイクを減らす!
リールのドラグ設定、正しくできていますか? 「なんとなく適当に」やってしまっていませんか? 実は経験の少ない人ほど計測器を使ったドラグの設定が重要になります。ドラグの役割を理解したうえで適切な設定を身につけ、ラインブレイクを防ぎましょう。ドラグ値の目安も紹介します!
ドラグ設定は初心者ほど必要
ドラグ調整は海のアングラーにとって基本的な知識だ。 リールのドラグとは、その機能を使うことで釣り糸を切られなくするもの。ラインの強度に対して、その強度よりも引きの強い魚が掛かった場合、ラインが切られる前にラインを放出し、切れるのを防ぐ機構である。 ではドラグを緩めに設定すればラインは切られないと考えがちだが、この場合、ラインがどんどん放出されたのでは根や障害物にラインが擦れ、さらに混雑した船上なら隣の人とオマツリとなり、ラインブレイクや魚からフックが外れるといったことに陥ることになる。 ならば魚の引きに対して切れない太いラインを使えば良いという考えもあるかもしれない。しかしジギングの場合、太すぎるラインは潮に流され、狙ったポイントを探れない、ジグを機敏に動かすことができないということになる。魚のサイズや引きの強さを考慮しつつ、できる限り細いラインのほうが、アングラー側は楽なのだ。 そういったことからベストな太さのラインセレクトと、そのラインの強度に対してドラグ設定をしっかりして行っておくことが必要となるのだ。 ドラグのセッティングは、「適当で」と思っている人も多い。しかし初心者ほど、どのくらいに設定しておけば良いのか、その基準が分からない。よく手でラインを引っ張って調整している人がいる。「このくらいの強さで何キロ」と感覚で分かるエキスパートならそれでも問題ないが、分からない人はしっかりと計測器を使って設定しておくのが一番だ。
ドラグ設定の目安
ドラグの設定の基準は、PEラインの場合は強度の1/3、1/4ほどが目安となっている。ではなぜ、強度よりもそこまで低い値で設定する必要があるのか? これはまずPEラインとリーダーの結び目、ルアーを接続するためのリング類とリーダーの結び目は、結束による強度低下の可能性があるからだ。ラインは結ぶと、その部分は摩擦で強度低下を起こす。そういったことから、強度低下の少ない様々な結び方が研究され、100%に近い結びもあるが、強度低下をしていることを前提に、余裕を持たせるのである。 さらに、魚とやりとりをしている最中に、ラインはロッドガイドやリールのラインローラーで擦れたりする。目に見えないキズが入っていることも考えられる。そういったことからも、1/3、1/4という数値に設定するのである。 ちなみにスローピッチジャークのファイトでは、ロッドとラインを直線的に構えてファイトする。この場合は、ガイドによる抵抗が少ないと考え、ドラグ値を1/3、1/4より上げてファイトすることもある。また魚の口切れなどの問題から、基準値より弱くしてファイトすることもある。 さてこのドラグセッティングの方法だが、使用するロッドとリールを組み、すべてのガイドにラインを通し、そしてトップガイドから出たラインに計測するハカリをセットし、ファイト時に近い状態に曲げて計測する。 これはロッドガイドの抵抗を含めたうえで計測するということ。ジギングの場合は、下へと突っ込むファイトが主なため、ラインは下方向、または斜め下方向で計測するのがベストとなる。 しっかりとセッティングしていれば、魚がヒットしたときにファイトにより集中できる。そしてよりキャッチ率が上がる。しっかりと行いたい準備のひとつだ。 「K-FLAT Gummy/130g SALT WORLDオリジナルカラー」商品詳細はこちら。