久米小百合、久しぶりのライブハウス 「異邦人」を当時のアレンジで披露
Kishikoは讃美歌「われらはきたりぬ」、「わが悩み知りたもう(NOBODY KNOWS)」などをカッコいいジャズアレンジで歌った。 2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香がエキシビションで使用した曲で日本でもヒットした「ユー・レイズ・ミー・アップ(You raise me up)」は、「結婚式で歌われることが、多いんですが。勝手にやって下さい(笑)。もともとはクリスチャンのためのゴスペルの歌。Youは神様のことを歌ってます」と紹介。そう思って聴くとまた特別な一曲に聴こえてくる。人生の節目に聴く機会のある「いつくしみ深き」は、Kishikoのオルガンで教会のとはまた違う趣きで奏でられた。
本田路津子は新生讃美歌「海よりも深い主の愛」、「鳥の歌」を澄み切った美しいハイキーで響かせた。1970年に「秋でもないのに」でNHK紅白歌合戦の出場を果たした本田は、当時のようにギターの弾き語りを聴かせてくれた。坂本九の「見上げてごらん夜の星を」のカバー披露時には、今は亡き父との思い出を語った。
馴染みのある歌で綴られたコンサートの最後は、久米、Kishiko、本田が3人で「さやかに星はきらめき(O HOLLY NIGHT)でそれぞれの持ち味を生かしたハーモニーで締めくくった。鳴りやまない拍手の中、メンバーらは退場。アンコールの声を受け、再び登場したメンバーは、だれもが知るクリスマスソング「きよしこの夜」を観客とともに歌った。 親しみやすい讃美歌と懐かしい歌を支える素晴らしい演奏で盛り上がった伝説的ともいえるコンサートは多くの余韻を漂わせたまま終えた。