松木スーパーボレーに犬飼スーパーミドル…大量6ゴールが生まれたFC東京と柏の一戦はドローで決着
[5.11 J1第13節 FC東京 3-3 柏 味スタ] 11日、味の素スタジアムでJ1第13節が行われ、FC東京と柏レイソルが対戦した。試合は、柏がFWマテウス・サヴィオのゴールで先制するも、MF仲川輝人、FWディエゴ・オリヴェイラ、MF松木玖生が連続ゴール。しかし、DF犬飼智也とMF島村拓弥のゴールで柏が同点に追いつき、引き分けで終わった。 【写真】松木玖生の衝撃スタッツにファン「こんなの初めて見た」「バケモン」「GKもしてた?」 3連勝で勝ち点を21までのばしたFC東京は、2-1で勝利した前節・札幌戦のスタメンから2選手を変更。DF長友佑都と出場停止中のMF小泉慶に代わって、DF白井康介と松木が先発した。松木はAFC U23アジアカップから復帰後初出場、同メンバーのGK野澤大志ブランドンとMF荒木遼太郎はメンバー外だった。 2連敗中で3試合勝利から遠ざかっている柏は、AFC U23アジアカップから戻ったFW細谷真大とDF関根大輝が揃って先発入り。DFジエゴが2試合ぶりに左SBとしてスターティングメンバーに名を連ねた。 開始直後に、試合を動かしたのは柏の背番号10だった。前半2分、MF土屋巧が敵陣で仲川からボールを奪うと、マテウス・サヴィオが右足で狙いすます。これがゴール右隅に吸い込まれ、柏が1-0とリードを奪った。 しかし、FC東京も反撃。前半6分に獲得した左CKで、DFバングーナガンデ佳史扶はショートコーナーを選択し、FW俵積田晃太へ。俵積田がドリブルで深い位置まで切り込んでクロスを上げると、DFエンリケ・トレヴィザンのヘティングシュートが柏ゴールを襲う。GK松本健太のセーブにあうも、こぼれ球を仲川が頭で押し込んで、スコアを1-1とした。 俵積田のクロスからディエゴ・オリヴェイラがヘディングシュートを放つなど、サイドから攻撃を仕掛けていくFC東京は、バングーナガンデ佳史扶のクロスをシュートに入ろうとした仲川が、DFジエゴに後ろから倒されてPKを獲得。このPKをディエゴ・オリヴェイラが成功、4試合連続となるゴールを挙げた。 バングーナガンデ佳史扶の左CKで、柏DFのクリアボールのこぼれ球を、松木がダイレクトでとらえる。左足から放たれたシュートは、GKから逃げるような軌道を描いてゴールネットを揺らし、FC東京がリードを2点に広げた。 前半アディショナルタイム、敵陣でDF森重真人からボールを奪った細谷がそのままゴールに向かうと,PA外まで飛び出したGK波多野豪に倒されてしまう。波多野にはレッドカードが提示され、ピーター・クラモフスキー監督は仲川を下げてGK児玉剛を起用した。 柏はハーフタイムに土屋とFW小屋松知哉を下げてMF戸嶋祥郎とFW木下康介を投入する。 後半1分、MF白井永地からパスを受け取った犬飼は、ゴールまで25m超の位置から右足を一閃。ミドルシュートがゴール左上に決まり、柏が1点を返した。 FC東京のカウンターをしのぎつつ攻勢に出る柏は、後半13分、白井が左45度の位置からミドルシュートを放つと、GK児玉のセーブにはばまれたが、こぼれ球を島村が押し込んで、ついに試合は振り出しに戻る。 後半27分にはFC東京は交代のカードを切り、俵積田とディエゴ・オリヴェイラを下げて長友とFW原川力を投入。4-4-1の最前線には松木をすえた。 後半35分を過ぎたあたりから、数的優位に立つ柏が次々と決定機を創出。途中出場のDF川口尚紀のクロスに木下が飛び込むも決めきれず。マテウス・サヴィオの右CKに細谷がヘディングで合わせたが、枠をとらえることはできなかった。 アディショナルタイムにはマテウス・サヴィオの右CKから木下がヘディングを、マテウス・サヴィオのクロスから川口がボレーシュートを放ったが、いずれもGK児玉が好守で阻む。7分のアディショナルタイムでも互いに4点目は生まれず、勝ち点1を分け合った。