【福岡ボート(サマータイム)GⅢ企業杯】武富智亮 宿題を早々と終わらせる
<8日・福岡ボート・3日目> きっちり仕事を果たした。3日目を3、1号艇という好枠デーで迎えた武富智亮(35)=佐賀=は、2、1着とまとめて一気にポイントアップ。初戦に6着と大敗を喫したが、そこからはオール2連対と準優1号艇が視野に入るまでにリズムを上げて予選ラストに飛び込んだ。 リズムだけでなく機力も右肩上がり。伸びはいい人に分が悪いとしながらも、「掛かりが良くて、出足や回り足には満足している」と実戦足にはこれでもかと手応えを感じている。「これは福岡で自分が活躍できる時の状態です」。好成績だった当地での過去の経験も、自信の後押しになっている。 機力の良さが気力にもつながっている。現在勝率(5月~)は5.58で、今節の成績次第では安全圏にも降格圏にも転んでしまう位置。16期連続のA級キープへロングスパートをかけるつもり。「期末を勝負駆けで迎えたくない。今節で一気に安全圏に入るぐらいのつもりで行きます」 予選ラストは準優好枠取りも懸かるとあって、さらに気持ちが入るところ。3日目と違って外枠デーだが闘志は燃えさかっている。「伸びの不足はSを叩き込んでカバーするしかない。目いっぱい踏み込みます」。A級残留という宿題を早々と終わらせるべく、残り3日間全力を注ぎ込む。(森 大輔)