米大使館付近で男が銃乱射 ベイルートでシリア人拘束
ベイルート、レバノン、6月6日 (AP) ― レバノンの首都ベイルート郊外にある米大使館の外で5日朝、男が銃を乱射し、警備のレバノン兵に撃たれて負傷、身柄を拘束された。 レバノン軍によると、この男はシリア国籍で、治療のため病院に搬送された。 発砲の動機など現時点では不明だが、レバノンのメディアは、アラビア語で「イスラム国」、英語の頭文字"I"と"S"が書かれた黒いベストを着て、血まみれになった男の画像を公開している。 また、SNSに投稿された映像には、大使館入り口の向かい側にある駐車場で、アサルト銃のような武器を持った男が発砲している様子が写っている。 米大使館は、この騒ぎで大使館員に負傷者はいなかったと発表した。 事件後、レバノン軍は大使館周辺一帯に兵士を配置したことを明らかにした。 ベイルートでは1983年、米国大使館爆破事件で63人が死亡しており、ヒズボラの犯行が疑われた。 この爆破事件後、米国は大使館をベイルートの中心部から、首都北部のキリスト教徒地区アウカルに移転したが、そこでも1984年に爆弾事件があった。 (日本語翻訳・編集 アフロ)