実は子どもに効果がない「避けるべき叱り方」の2つの特徴とは?
上手な「叱り方」
・叱った理由を伝える 保育園などで、廊下を走っている子どもたちを保育士が大きな声で叱ります。「走ってはいけません!」。その瞬間、子どもたちは走るのをやめてゆっくりと歩きます。さて、その子どもたちはその後、走らないようになると思いますか? 残念ながら、廊下の角を曲がると、もう走っています。さっきは声の大きさに驚いて、そのときだけ、行動を変えただけなのです。 こういう場合は「人とぶつかるから走らないで」「こけたら危ないよ」など、理由を添えることで意識が変わります。なぜ、叱られたのか。その理由を伝えることを意識しましょう。 ・どうすればよかったか考えさせる ついつい「なぜそんなことしたの!」と問い詰めてしまうことがあります。あまりにひどいことをやった場合には、やはりその理由を聞きたいものですが、厳しく詰問してしまうと、子どもは許してもらうことに精一杯になり、自分で考えることができません。 子どもが自分の言葉で考えを言うための時間をあげてください。そのためにも、お母さんは冷静になりましょう。「叱る」とは、その行動を変化させるために行ない、これからの成長に期待をするということです。単に怒りの感情で関わるのは「叱る」ではなく「怒る」です。その違いを意識して、よい叱り方を心がけましょう。
小﨑恭弘