苦しんだトッテナム時代からの復活を ニースへ向かった仏の才能・エンドンベレが早くも躍動していた
ここから全盛期はくるか
2019年にリヨンを離れ、トッテナムへ移籍してから5年。ほろ苦い日々を過ごしてきたのがフランス人MFタンギー・エンドンベレだ。 才能は抜群と評価されながらも、トッテナムでは思うように持ち味を発揮できなかった。ナポリ、ガラタサライにレンタル移籍していた期間もあったが、評価は上がらないままだった。 そしてついに今夏、エンドンベレはトッテナムを離れてOGCニースへと完全移籍。再び母国フランスに戻ってきたのだ。 この動きはポジティブなものだったかもしれない。エンドンベレは開幕からニースでポジションを確保しており、8-0と歴史的大勝となった20日のサンテティエンヌ戦ではエンドンベレもリーグ戦初ゴールを記録。 それ以外にもエンドンベレはチャンスメイク数がリーグ10位タイの10回、ドリブル成功数はリーグ5位となる10回を記録している。足下の技術は以前から高い評価を得ており、中盤からゴール前へドリブルでボールを運ぶ技術と馬力がある。早くもそれをニースで披露しているのだ。 英『The Guardian』によると、チームを指揮するフランク・エズはエンドンベレについて「選手の前に、1人の人間だ。(復活へ)魔法の杖なんてないよ。私にそんな杖はない。選手と関係を築くだけだ」と語っており、同メディアは監督との関係性こそエンドンベレに欠けていたものと伝えている。 エンドンベレはまだ27歳と中堅世代だ。同メディアは海外の強豪クラブよりも、国内の中堅クラブでのびのびとプレイする方がエンドンベレに合っているのではないかと見ている。今のペースを維持できれば、自ずと評価は急上昇してくるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部