「デスパレートな妻たち」のフェリシティ・ハフマン、大学裏口入学での逮捕を語る「やらなければ悪い母親になると思った」
ドラマ「デスパレートな妻たち」で知られる俳優のフェリシティ・ハフマン。2019年3月、入試コンサルタントに賄賂を払って長女を大学に裏口入学させようとしたとして逮捕された。事件は大規模で、2011年から2018年にかけて複数の富裕層の親が関与。子どもをハーバード大学やイエール大学などの名門大学に入学させるためコンサルタントのリック・シンガーに大金を支払い替え玉に試験を受けさせたり、高校でのスポーツや課外活動の実績を捏造したりしていた。報道によると合計33人の親がシンガーに合計2,500万ドル(約36.6億円)を渡していたという。セレブ界ではハフマンと夫のウィリアム・H・メイシーの他に俳優のロリ・ロックリン夫妻も逮捕された。ハフマンは有罪判決を受け、2019年9月に懲役14日、罰金3万ドル(約440万円)、250日間の社会奉仕活動を課せられた。彼女は11日間服役し、釈放されている。
その彼女がテレビ番組でロングインタビューを受け、初めて事件について語った。ハフマンは「世間は私が制度をごまかすためにこの方法をとり、路地裏で犯罪まがいの取引をしたと思い込んでいる。でもそれは違う」とコメント、首謀者のシンガーを「心から信頼していた」と話す。「彼は受験勉強のためのプログラムや家庭教師を勧めてくれた。その道の専門家だった。アドバイスをしてもらうようになって1年後、『あなたの娘はどこの大学にも合格できないだろう』と言い始めた。私は彼を信じた」。
ハフマンとメイシーは1万5,000ドル(約220万円)を支払い、娘のSATのスコアを捏造した。「彼が少しづつ犯罪計画を提示し始めたとき、私にはそれが娘に未来を与えるための唯一可能な選択肢のように思えた。後から考えてみれば間違っていることがわかる。でもやらなければ悪い母親になってしまうような気がした。だからやった」と当時の心境を語った。「娘に将来のチャンスを与えなくてはならないと思った。つまり法律を破らなくてはならないと思った」。