気づかないうちに…ネットの定期購入で被害 消費者を惑わせる「ダークパターン」 違法性は? 【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
30日のギモンは「気づかないうちに…定期購入」です。 ネット通販などで消費者を惑わせるウェブデザイン。その被害に関する調査結果が発表されました。
みなさんは「ダークパターン」という言葉をご存じでしょうか。ダークパターンとは、消費者を気づかないうちに不利な選択へ誘導するべく作られたウェブデザインのことです。 たとえば、ネットショッピングのサイトで「残り○分!」と表示されるようなもののことをいいます。「お得に買えるのは残りわずかですよ!」という印象を受けますが、実際には残り時間に関係なく同じ条件で購入できる、こういうのがダークパターンです。 これだけではなく、さまざまなダークパターンがあふれています。 ◇「ひっかかった」 約5割 ◇どう防ぐ? 法規制は?
■「ダークパターン」…被害に気づいていない人も
被害がどれくらいあるのかみていきます。 ウェブデザインのコンサルティングなどを行う企業が、代表的な事例をあげて調査を行いました。 (1)都合のいい表示が目立つ 商品購入ページで「1つだけ購入」よりも「定期便で購入」の方が目立っている。 (2)重要なことが小さな文字で書かれている たとえば、「割引価格が適用されるには定期購入が必要」と画面の下に小さく記載されているというパターンです。 (3)拒否する選択肢がない ポップアップが何度も表示され、「あとで回答する」「はい」しか画面に出ない。面倒になって「はい」を押すと、必要ないのにメールマガジンが送られてきたりします。 (4)退会・解約方法がわかりにくい、手間がかかる サイト内のどこを押せば解約できるのかわからない。フリーダイヤルの番号があっても受付時間が平日午前10時から午後4時など、仕事していたら厳しい時間帯になっているなどです。
こうしたダークパターンにひっかかったことがあるかどうかの調査が株式会社コンセントによって行われ、結果が今週、発表されました。 ネット通販などを使ったことがある全国の約800人のうち、ダークパターンにひっかかったことがあると回答した人は46.1%いました。 全体の半分近くもいるのかと驚きますが、調査した企業の見立てでは、反対に「ひっかかったことはない」と答えた人の中に「ダークパターンに気づいていない人」が一定数いると考えられています。 実際、ダークパターンについて「具体的に理解している」と答えた人は、全体で2割にも満たなかったということです。