「勝負強い」井端ジャパンの申し子 “恐怖の8番”が短期決戦で存在感「何か得意という感じです」
ラグザス「第3回WBSCプレミア12」1次リーグB組の侍ジャパンは11月15日、台湾・台北ドームで韓国と対戦し、6-3で勝利した。好調な打線の中で、「8番」を打つ紅林弘太郎が貴重な役割を担っている。 【プレミア12写真】侍ジャパンが再び世界一に挑む!宮崎-名古屋で始動、そして決戦へ 5日に宮崎市清武で行われた広島カープとの練習試合では「5番・遊撃」で出場して3安打と活躍。名古屋に移ってもフリー打撃では鋭い打球を飛ばし、柵越えを連発するなど打撃好調を維持してきた。 井端弘和監督も宮崎合宿の頃から「(合宿)初日からあのような(良い)状態が続いている。正直、驚いた」と話すほどだった。 紅林は打撃の状態について「とてもいい感じできていると思います」と手応えを得ている様子だった。さらに「勝負強いところを見てもらいたい」と意気込み、短期決戦について「何か得意という感じです」と笑顔を見せていた。 昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップは「ケガで出られなくて悔しかった」と話した22歳。今年3月の欧州代表との強化試合で初めて侍ジャパンのユニフォームを着てプレーし、今回のプレミア12でも代表に選出された井端ジャパンの申し子は、素直に「嬉しい」と喜びを噛みしめた。 本番を迎え、13日のオーストラリア戦(バンテリンドーム)では1安打を放つと、舞台を台湾に移して行われた15日の韓国戦では2回に1点を先制された直後、二死二・三塁から三遊間をしぶとく抜ける2点適時打で逆転に成功。ガッツポーズも見せた。 紅林は4回の第2打席でも右前打を放ち、この日はマルチ安打と活躍。日本は2番の小園海斗、4番の森下翔太、6番の牧秀悟と偶数の打者が特に好調。その中で一番下位を打つ“恐怖の8番”も2試合連続安打をマークし、国際舞台で存在感を発揮。勝負強い打撃を披露している。 [文:別府勉]