仕事始めを“直撃”青森で災害級大雪 どうなる?2025年の天気
被害が相次いでいる青森の大雪。さらに関東ではこの後、警報級の大雨の恐れもあります。今年も異常気象は続くのか。今村さんの解説を交えて徹底予報です。 【画像】雪に埋もれた乗用車 ソメイヨシノは「松の下敷き」
■関東、警報級大雨か
仕事始めの関東。久しぶりの雨は警報級となる恐れがあります。東京で本降りの雨は実に40日ぶりのこと。雨雲は徐々に東に移動。千葉県や神奈川県では警報級の大雨となる恐れがあります。 こちらは最大規模の豪雪災害です。 1月の観測史上1位となる雪を観測した青森県弘前市。雪下ろしをしていた70歳の男性が雪に埋もれた状態で見つかり、その後死亡が確認されました。 近隣住民 「雪下ろしをしていたのを見たと。その後姿が見えなくなったと」 青森県内では、4日も除雪作業中に75歳の男性が亡くなっています。
■年始“直撃” 青森で災害級大雪
冬型の気圧配置と強い寒気の影響で年末年始にかけ雪が降り続けた青森。県内では平年の3倍から4倍の雪が積もりました。 青森県 宮下知事 「地域によっては観測史上最大級の積雪深を記録する、最大規模の豪雪災害となっている」 青森県は12年ぶりとなる「豪雪対策本部」を設置。記録的な大雪の対策に追われています。 仕事始めの青森市内、雪との戦いから始まります。年末年始の間に積もり続けた除雪に追われます。 こちらも車を掘り起こします。こちらは従業員総出。駐車場にある車にたどり着くまでが大変です。 ようやく走り始めても雪で道幅が狭くなり、慎重にすれちがいます。必然的に道路は各地で渋滞します。
■リンゴの入荷が遅れ…
青森名物にも影響が及んでいます。 加工用リンゴ仲卸業者 「去年に比べたら数十倍だと思う。今、恐怖すら感じるような。どこか建物つぶれやしないか」 板柳町にあるリンゴの加工・卸を行う会社。去年の今頃、周辺の弘前の積雪はゼロセンチでしたが、今年はすでに1メートルを超える雪が積もっていました。 雪の重みが増す倉庫の屋根。パレットで支えざるを得ない状況です。 加工用リンゴ仲卸業者 「こんなのやったの初めて」 対策に追われるのも無理はありません。周囲はこの状況です。元々あった木造の2階建てほどの倉庫のような建物。雪の重みでしょうか、跡形もないほどつぶれています。 本来なら最盛期を迎えたリンゴを加工する会社も、農家が除雪に追われ、リンゴの入荷が遅れている状況です。 加工用リンゴ仲卸業者 「仕事にはかなり影響あると思う。結局どの業種でもうちに限らず(同じだと思う)。場所を確保するだけでも大変」
■「ソメイヨシノは松の下敷き」
北日本有数の桜の名所・弘前公園。春には2000本以上の桜が街を彩り、冬はお濠に積もった雪が桜色のライトに照らされる幻想的な景色をみせる名所。ここも非常事態です。 雪による倒木が相次ぎ、桜の木に積もった雪を懸命に落とします。 北海道から 「せっかく冬の弘前城来たのにびっくり」 弘前市公園緑地課 桜守 橋場真紀子さん 「ソメイヨシノは松の下敷きになって、枝が折れる被害が多くなった」
テレビ朝日