ヤクルトは単独最下位に沈む 長岡秀樹の2号ソロも空砲 小川泰弘が2発被弾するなど5回4失点
(セ・リーグ、ヤクルト3―4巨人、7回戦、巨人4勝3敗、11日、神宮)意地のアーチを神宮の夜空に描いた。1-4の四回走者なしで、ヤクルト・長岡秀樹内野手(22)がライトポール際へ今季2号となるソロをマーク。燕党の大歓声を浴びながら、表情を変えることなく、颯爽とダイヤモンドを一周した。 【写真】内野安打を放つも負傷するヤクルト・塩見泰隆。グラウンド上で顔をしかめる 「1点は返せましたが、追いつけるようにみんなで頑張るだけ」と試合途中のコメント。カウント1-0からの2球目、菅野が投じた真ん中よりのカットボールに反応。体をくるりとまわして豪快に引っ張り、4月5日の阪神戦(神宮)以来となる一発を放った。二回先頭では追い込まれてから中前打。複数安打を記録し、背番号7が存在感を放った。 昨季は打率・227と低迷。悔しさを胸にこのオフは、球界野手最年長42歳の青木宣親外野手が率いる「チーム青木」に入門した。青木や村上とともに汗を流し、体の使い方を勉強。「ケアにかける時間が増え、いかに体を正常な位置に戻せるかっていうのは、常に気を配ってやっている。いつもと同じ通常な体の位置にないとやっぱり感覚は狂う」。日々の体の変化を意識し、対応することが、打撃の安定にもつながっている。 開幕から全34試合で遊撃のスタメンとして起用される22歳は「もう出させてもらって3年目。そろそろ皆が納得するような結果を出さないといけない」。強い覚悟で勝負のグラウンドに立っている。 先発の小川泰弘投手(33)が巨人・岡本和に2打席連発を浴びるなど5回4失点。打線は2点を追う九回無死一、三塁の好機を作ったが、反撃は併殺の間の1点にとどまった。このカードの負け越しが決まり、単独最下位に沈んだ。