【扶養の境界線】子どもが小さくパートの時間をあまり増やせません。扶養内の「月8万円」から「月10万円」に少し増えた場合、手取りはどのくらい増えますか?
103万円の壁、ギリギリを目指す
シミュレーションの結果は、月収10万円のほうがわずかながら手取り額は多くなりました。もし、できるだけ負担を少なくして手取りを増やしたいと考えているのなら、「103万円の壁」のギリギリを目指して働いてみてはいかがでしょうか? たとえば、月額8万5800円で働いた場合の年収は102万9600円です。「103万円の壁」は超えていませんので、働いて得た収入を全額手取りにできます。もちろん、時間的に余裕があるなら、フルタイムで働いて収入を増やすことも考えてみてもいいでしょう。 その他、夫の勤務先によっては妻の収入によって手当を支給している会社もあります。自分の手取り額だけでなく、世帯全体で手取り額を増やすためには、どのような働き方をすれば良いのかを考えることが大切です。 出典 日本年金機構 令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和6年度版) 全国健康保険協会 令和6年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表 国税庁 No.2260 所得税の税率 執筆者:飯田道子 ファイナンシャル・プランナー(CFP)、海外生活ジャーナリスト
ファイナンシャルフィールド編集部