洗濯機は「すすぎ2回」から「すすぎ1回」に変更するとどれだけ節約できる?「4割」の家庭では「すすぎ1回」を選択しているって本当?
身近で起こる止まらない物価上昇に対して「何とかして出費を減らしたい」と考える方が多いかもしれません。その対策として毎日の暮らしの中でできることの1つが、毎日の洗濯での工夫です。 最近ではすすぎが1回でもよい洗剤が出回るようになったこともあり、すすぎを2回から1回にする家庭が増えているようです。 そこで今回は、すすぎを2回から1回に減らすことで、どれだけ節約できるのかまとめました。すすぎの回数を減らすデメリットについてもご紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
洗濯実態調査の結果から分かる日本の洗濯事情
日本石鹸洗剤工業会が2020年に実施した「洗濯実態調査 2020」での洗濯時のすすぎの回数への回答を、表1にまとめました。 表1
※日本石鹸洗剤工業会「洗濯実態調査2020」を基に著者作成 アンケートに回答した人のうち、すすぎ1回モードで洗濯している人は4割を超えることが分かりました。2015年と比べて、すすぎの回数を2回から1回に減らした人が約7%増えています。 なお、同調査の中では1週間のうちに洗濯をする回数の平均が、8.2回から7.5回に減ったことも分かっています。
すすぎ2回→すすぎ1回で水道代はどう変わるのか?
1回のすすぎで節約できる水量は、全自動縦型の場合、約4~57リットル、ドラム式で約11~33リットルです(ライオン株式会社調べ)。そのため、すすぎを2回していた場合の水量は、それぞれ最大で114リットルと66リットルになります。 東京都水道局によると、水道1リットルあたりの平均単価は0.24円なので、水量114リットルの場合の水道代は約27円で、水量66リットルの場合の水道代は約16円です。 これらを元に、1ヶ月(30日)毎日1回洗濯し、2回すすぐ場合と1回すすぐ場合の水道代を表2にまとめました。 表2
※筆者作成
すすぎを1回に減らすデメリット
すすぎを1回に減らすことで水道代を節約できる可能性があることが分かりました。しかし、すすぎを1回に減らすことで起こり得るデメリットもあります。 ●洗剤を落とし切れない可能性がある ●汚れが多い衣類は汚れ落ちが悪く、黄ばみの原因となる場合がある とはいえ最近ではすすぎが1回でもよいとされる洗剤も販売されており、このような商品を活用することでデメリットの解消が期待できるでしょう。