ミルクティーのパッケージが〝ファン〟の手描き!? 販売元「あまりにも素晴らしかったので…」
「実は、イラストを印刷した特別版なんです」「たぶん社員も気づいてない」――。1984年に発売し、今年40年目を迎えた「リプトン ミルクティー」。3月上旬に発売されたパッケージは、一見これまでと同じデザインですが、実は色鉛筆で描かれたイラストなんです。あまりにも似すぎていて気づかれなかったため、SNSで「ネタばらし」をしたという裏側を取材しました。 【画像】ファンが描いたパッケージイラスト 賞味期限まで手描き
イラストをパッケージに
3月中旬、森永乳業の公式アカウントがX(旧ツイッター)に次のように投稿しました。 <いま発売しているリプトンミルクティー450ml、 実は… ファン歴7年の慧人さん(@Yassun0222K)が描いてくれたパッケージのリアルイラストを、実際のパッケージに印刷した特別版なんです 商品の右下を見ないと気づかないです たぶん社員も気づいてないです ――森永乳業のXより> パッケージを描いた色鉛筆アーティストの慧人さん(@Yassun0222K)のポストも引用。 慧人さんは「リプトンミルクティーのパッケージにして頂きました!!!本当に自分の絵がパッケージになってるの衝撃すぎる」というコメントとともに、「リプトン ミルクティー」のパッケージそっくりに描いていく動画を添付しています。 実は、イラストパッケージの右下をよく見ると、「これ、ファンが手で描いたイメージ図です」と注釈が書かれていることも分かります。
最初は動画内の想定だった
パッケージのイラストは、森永乳業が発売40周年を記念して慧人さんに依頼していました。 しかし、はじめからパッケージ化を想定していたものではなかったようです。 森永乳業の担当者によると、そもそもの依頼は「40周年を記念してファンたちに感謝を伝える動画」に関連するものでした。 「『動画に出てくるパッケージもファンの人に描いてもらえないか』と考え、かねてからSNSで見ていた慧人さんにお尋ねしたところ、『リプトン ミルクティー』のファン歴7年であることが分かったため、依頼しました」 依頼を受けた慧人さんは、油性の色鉛筆を40色ほど使い、約35時間かけて作品を完成させたそうです。 受け取った森永乳業側は、そのクオリティーの高さに感激。「イラストがあまりにも素晴らしかったので、パッケージに印刷して販売することを決定しました」 一方、「イラストがあまりにもリアルなのでほぼ気づかれないと思いつつも、気づいたときに驚いてもらえるよう、パッケージ右下のネタバレ文言をみんなで議論しながら時間をかけて決めました」と話します。