映画『FNAF』原作に忠実なアニマトロニクスが誕生するまで 製作陣が目指したファンに愛されるゲーム実写化
人気ホラーゲームを実写映画化した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(全国公開中)のメガホンを取ったエマ・タミ監督と、劇中に登場するアニマトロニクスを手がけた「ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップ」のロバート・ベネットが、原作に寄り添ったアニマトロニクス制作を振り返った。 【動画】『FNAF』人気キャラ4体はこうして生まれた!製作陣を直撃 2014年に発表された「Five Nights at Freddy's」(略称:FNAF)は、プレイヤーがピザ屋の夜間警備員を操作し、防犯カメラの映像を確認しながら、夜になると凶悪化する店の人気アニマトロニクスたちの侵入を阻止するホラーゲーム。世界中のゲーム実況者がプレイして話題となり、続編ゲームや小説も誕生するなど、その世界観は拡大し続けている。
実写映画は、『M3GAN/ミーガン』『透明人間』といった大ヒット低予算ホラーを連発するブラムハウス・プロダクションが製作。作品の要となるアニマトロニクス制作は、人気子供番組「セサミストリート」のパペット制作で有名な「ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップ」が担当している。
エマ監督は「ファンが愛してくれるような映画を是非作りたかったんです」と作品について語ると、「大部分を占めているアニマトロニクスに関して、デザインを適切なものにして、キャラクターたちが本当に特別でユニークな、素晴らしくて怖いものにしようとしました」とこだわりを明かす。
ゲーム開発者であるスコット・カーソンも、定期的に撮影現場を視察していたという。「セットにいない時でも、彼は、私たちが撮影しているフッテージを見ることができました。全体的な撮影過程すべてを把握していたと思います。もし何かあれば、リアルタイムで話し合うことができたし、それは素晴らしかったです。アニマトロニクスの撮影が始まると、彼は動きが適切かどうかを見るのに、本当に鋭い目を持っていました。何か調整するべきことがあれば、彼がそばにいて教えてくれました」 アニマトロニクスの制作には4か月かかったそうで、「最大の難しさは、できる限りキャラクターに忠実であり続けることでした」とロバートは語る。「僕たちが一番こだわったのは、色や質感をエイジングさせたこと。アニマトロニクスがこの世界に溶け込んでいるように見せるため、時代を感じさせるようにすることでした」