ナスダック頼みの日本株相場、3Q決算"天王山"の注目点
ナスダック市場の好調に引っ張られている印象もある、足元の日経平均株価。3月期企業の第3四半期(3Q)決算発表が本格化する中で、注目しておきたいポイントを整理してみた(写真:ブルームバーグ)
2月3日にアメリカ労働省が発表した1月雇用統計は、いささか衝撃的なものだった。注目されることが多い非農業部門雇用者数は前月比50.7万人増加となった。 多くの研究機関が「20万人割れ」を見込んでおり、直前の市場予想平均は18.5万人。その中で飛び抜けて強めの予想数字だったゴールドマン・サックスの30.5万人をも優に凌駕する数字となった。 もっとも、前月(2022年12月)の数字も改定されているように、もともと単月では振れの大きな数字となりやすいデータとされ、今回も年が替わったことによる数字そのものの改定や、大規模ストライキから職場復帰した人が多かったことなど、特殊要因の影響が大きく出たとの指摘もある。 それにしても、同時に発表された失業率は3.4%と、市場予想の3.6%、前月実績の3.5%をともに下回り、53年ぶりの低水準となった。労働市場のタイトな状況をあらためて確認する数字だったことは間違いない。
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岩本 秀雄