古江彩佳がパリ五輪出場へ世界ランク日本2番手浮上 失格の畑岡奈紗を逆転
◆米女子プロゴルフツアー ショップライト・クラシック 最終日(9日・米ニュージャージー州シービュー・ベイC=6190ヤード、パー71) 最終ラウンドが行われ、3打差7位から出た古江彩佳(24)=富士通=が6バーディー、ボギーなしの65をマークするも、通算13アンダーと1打届かず2位となった。渋野日向子(25)=サントリー=、西村優菜(23)=スターツ=、西郷真央(22)=島津製作所=は7アンダーで21位。リネア・ストロム(スウェーデン)が14アンダーに伸ばし、52位からの大逆転でツアー初優勝した。 * * * 古江が米ツアー2勝目まであと一歩と迫った。自身より約3時間も早くスタートしたストロムが「60」をマーク。1番で2メートルのパットを決めたのを手始めに前半で5つ伸ばした。だが、後半に1つしか伸ばせず、1打差2位。それでも「上位フィニッシュできてうれしい」と充実感を漂わせた。 パリ五輪代表決定まで残り2試合で、20日開幕のメジャー、全米女子プロ選手権後に決まる。古江は今大会開幕前の世界ランクは日本勢3番手の22位。だが、第2R前に2番手の畑岡奈紗が失格したため、今大会での獲得ポイントは「0」に。2位タイで終えた古江には13ポイントが付与され、10日発表のランクは19位となり、畑岡(同20位)を抜いて2番手に浮上した。 今季は開幕戦から五輪出場への思いを何度も口にしてきた。東京五輪は終盤に3番手に陥落し、悔し涙を流した。「五輪に向けてもいいゴルフができた。これを続けていくのが自分のゴルフ人生で目指しているところ」と胸を張った。 ◆女子ゴルフのパリ五輪への道 メジャー第3戦、全米女子プロ選手権が終了した24日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉同ランク15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。世界ランクは過去2年間(104週)に出場した選手が対象で、獲得した得点を出場試合数で割って算出。出場試合数35未満の選手は全て35で割り、平均ポイントで算出。5大メジャーのポイントは100、それ以外は出場選手の世界ランク次第でポイント配分が変動する。
報知新聞社