3年ぶりの復帰へ、ボールが3度の手術を乗り越えプレシーズンに出場【バスケ】
ファン、チームメイトから祝福されたボール
現地10月16日、シカゴのユナイテッドセンターで行われたプレシーズンゲーム、ブルズ対ミネソタ・ティンバーウルブズ戦で、膝の問題で2年半強コートから離れていたロンゾ・ボール(ブルズ)が復帰を果たし、15分間プレーして10得点をマークした。 【動画】ボール出場シーン&ロッカールームでの祝福をチェック ボールが最後にプレーしたのは2022年1月14日のウォリアーズ戦。その後、左膝の手術を受けたものの、痛みは消えず。再度手術を受けたが失敗に終わり、最終的には昨年3月に軟骨を増殖させて体に戻す手術を受けたことで好転。2年半強の時を経て、ようやくコートに復帰となった。 1Q残り6分8秒、ジョシュ・ギディーと交代でコートに入ったボール。スタンディングオベーションで迎えられた。するとその30秒後に、ニコラ・ブーチェビッチのキックパスを受けて左コーナーから3Pシュート。これが決まると大歓声が巻き起こった。その後、さらにもう1本3Pシュートを決め、10得点、1リバウンド、1アシスト、1スティール、1ブロックというスタッツを残した。幸いなことに、試合後も膝の状態は良好だと答えたと伝えられている。 ブルズは試合後、ロッカールームで起こったシーンをSNSに投稿した。全員が集まる中、コビー・ホワイトから「結果どうこうでなく、今日はゾ(ボール)が帰ってきた特別な日だ。彼の旅の一部になれたことは幸せなことだ。僕らの多くは、山あり谷ありの日々を過ごしてきた。彼にとっては、今夜は素晴らしい時間になったと思う。今日のゲームボールだ」と試合球をパス。さらにザック・ラビーンから「もう一つあるんだ。君が経験したことに対して、僕らは本当にリスペクトしている。愛しているし、常に気にしているんだ。君が戻ってきてくれてうれしいよ」と語るとチームメイトがサインとメッセージを綴ったジャージーを手渡して全員で祝福した。 1997年生まれの26歳、ボールはカリフォルニア州アナハイム出身。元NFL選手の父を持つボールは2歳の時からバスケをスタートすると、チノヒルズ高時代には全米最優秀選手になるなど活躍して、地元カリフォルニア大ロサンゼルス校に進学する。1年時から屈指のPGとして注目される存在になると、アーリーエントリー。2017年NBAドラフト1巡目2位で地元レイカーズから指名を受けてNBA入りを果たした。そのレイカーズで2年、さらにペリカンズで2年プレーすると、2021-22シーズンからブルズへ。しかし、2022年早々に左膝を痛めて治療に入ると、2022-23シーズン、2023-24シーズンは1試合もプレーできず。このまま順調にいけば、今季3シーズンぶりの出場が期待される。