【米国市況】サンタ・ラリーで株続伸、祝日前で薄商い-円は157円台
(ブルームバーグ): 24日の米株式相場は続伸。クリスマス前で閑散な商いとなる中、今年のけん引役である大手ハイテク株を中心に買いが入った。
前日と同様に堅調となった大手ハイテク株の中でも、テスラの上げが目立った。ブロードコムとアドバンスト・マイクロ・デバイセズも高い。バイデン米政権が中国製半導体に関する調査を開始したことが買いを誘った。祝日前の短縮取引となり、商いは薄かった。
ミラー・タバクのマット・メイリー氏は「ここ数週間の動きを見ると、現在の株式市場では依然として大手テクノロジー企業が主導的な役割を果たしていることが分かる」と指摘。「これらの大手テクノロジー企業は、非常に多くの機関投資家のポートフォリオで極度にオーバーウエートされている。今後1週間のうちに買いが入る場合、その対象はこれらの銘柄に集中する可能性が高い」と述べた。
年末の5営業日と新年最初の2営業日に株価が上昇する「サンタクロース・ラリー」と呼ばれる現象にも期待が集まっている。今回はその期間が24日に始まった。
ネッド・デービス・リサーチのロンドン・ストックトン氏は「年末にかけて季節的な強さが見られ、サンタクロース・ラリーが実現する可能性は依然ある」と述べた。「S&P500種は短期的に売られ過ぎの様相を呈しており、行き過ぎた楽観論は弱まっている」と続けた。
LPLファイナンシャルのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、アダム・ターンキスト氏によると、1950年以来、S&P500種はこの期間に平均および中央値で1.3%のリターンを得ており、通常の7営業日平均リターンの0.3%を大きく上回っている。
同氏は「サンタクロース・ラリーがプラスのリターンをもたらした場合、S&P500種は1月と翌年通年で平均1.4%と10.4%のリターンをそれぞれ生み出している」と述べた。
米国債
米国債相場は午後に持ち直す展開。前日の2年債入札に続き、5年債入札も好調な結果となり、買いが入った。利回り曲線は当初のスティープ化の動きが巻き戻され、2年債と20-30年債利回りが低下した一方、3-10年債利回りは小幅上昇した。この日は午後2時までの短縮取引だった。