〝平均70点の器用貧乏〞な自分。キャラ立ちするには?【佐久間Pの甘口人生相談「え、それ俺に聞く!?」】
ニッポンのエンタメ界を牽引し、各方面で引っ張りだこの活躍を見せる佐久間宣行さん。今回は、多くの人が悩みがちな「器用貧乏」について。鋭い考察と対策を伺った。 【写真】佐久間さんのおすすめ飲食店をもっと見る
今月のお悩み:器用貧乏タイプが才能を伸ばすには……?(35歳・編集者)
オールマイティなタイプだとよく言われますが、裏を返せば平均70点の器用貧乏とも言えます。だからこそ秀でた才能があるとか、ダメなところもつい許されるようなキャラが立っている人がうらやましいです。佐久間さんは、器用貧乏タイプをどう評価していますか? 才能の伸ばし方やキャラ立ちの方法があれば教えてください。
佐久間Pからの回答:〝平均70点の器用貧乏〞は十分キャラになります
自分を卑下してしまう人ってつい、「私には彼女のような才能はないし」とか「あのキャラにはなれないなぁ」など、ないものねだりをしがち。思考のクセになっている人もいますよね。 ご自身の特性にコンプレックスを抱いてしまうのか、それともチャームポイントだと思えるか、どう解釈するかで分かれ目に。相談者は器用貧乏だと言いますが、僕からすれば〝何でもそれなりにこなせるキャラ〞。持ち味を活かし切れていないだけだと思います。オールマイティにこなせる人って、大きな迷惑をかけにくい。さらに精神面でも仕事面でも安定している人が多く、トーン&マナーを守れるのでチームやプロジェクトに一人は欲しい人材。特に週1~2回放映するテレビやYouTubeなどサイクルの早い仕事では、崩れにくい人がいないと成り立ちません。ぜひ自身の特性を認め、気持ちを切り替えてほしいですね。 次の段階としては、その特性を伸ばすこと。器用貧乏な人にわりと多いのですが、平均70点なら75点、さらに80点へと伸ばそうとしがち。だけど、「何でもこなせるタレントを目指そう。そうすれば売れるはず!」と意気込む人に対して、よほどのスター性がない限り、売れるとは思いませんよね? それと同じで漠然とした目標設定は結果が出にくい。まずはどんな人になったらこの組織やチームで面白い仕事ができるようになるのか、世の中(組織)や仕事内容に対して具体的な仮説を立てて行動することが大切。何でもできる人がうまくいっているとわかったら守備範囲を広げたほうがいいし、別のジ ャンルで活躍してみたいならオールマイティな能力をベースに新たな強みを身につける必要があると思います。 ぜひ召し上がってほしいのが、「ビスキュイテリエ ブルトンヌ」の「ウィークエンド」。どこにでもあるようで、 芳醇なバターや卵、爽やかなレモンとのバランスが最高。突飛なものだけが愛されるわけじゃないのです。