「YouTubeのゲーム実況動画」は違法?セーフ? ゲームの映像は「映画の著作物」として扱われる
■損害賠償請求を受けることもあり得る 刑事事件で有罪判決となったケースをご紹介しましたが、民事上はどうなのでしょうか。刑事事件とならなくても、ゲーム実況動画の配信が著作権侵害に該当すれば、ゲーム会社から損害賠償請求を受ける可能性は十分にあります。 また、損害賠償請求とまでいかなくても、ゲーム会社から直接または動画共有プラットフォーム・動画配信サービスを通じて警告や動画の削除要求がなされることもあり得ますし、動画共有プラットフォーム・動画配信サービスによる制裁(アカウント停止等)もあり得ます。
ゲーム実況動画を始めるときは、事前に、そのゲーム会社のガイドラインと、利用する動画共有プラットフォーム・動画配信サービスのガイドラインや利用規約を確認することが必須です。このような事前準備は、動画の編集等に比べて面白みに欠けるものではあるでしょうが、楽しくゲーム実況動画の配信を続けるうえでとても重要です。
宮川 舞 :銀座数寄屋通り法律事務所 弁護士