七十七銀行・西舘、完投直訴 巨人ドラ1の弟と同じ舞台へあと1勝
第95回都市対抗野球大会の東北2次予選は9日、盛岡市のきたぎんボールパークなどで第1代表決定トーナメント準決勝があり、七十七銀行が日本製紙石巻を5―2で振り切った。 【写真で見る】北信越代表に伏木海陸運送 七十七銀行の先発・西舘洸希投手は6安打2失点で完投。弟でプロ野球・巨人のドラフト1位ルーキー、勇陽投手がプレーする東京ドームへの切符を懸けた代表決定戦に導いた。 西舘投手の試合後のコメントは次の通り。【牧野大輔】 ◇スタートラインに立ちたい (完投で決勝へ)ここで勝てるかどうかの勝負の試合で、今シーズンで一番コントロールが良かった。真っすぐを高め低めで投げ分けた上で、フォークでうまく空振りが取れたのが良かった。 (九回に2点目を失ったが続投した)次戦に先発する投手が準備していたので、少しでも次の試合が楽になるように投げきってやろうという気持ちだった。監督から「どうする? 行けるか?」と言われたが「行かせてください」と直訴した。疲れもあったが、変化球でもしっかり腕を振って投げきれた。 昨年は(ストライク)ゾーンへのコントロールを意識しすぎて、逆に甘く入ってしまい、打たれる試合もあった。冬場はたとえ真ん中でも抑えられるボールを投げられるよう練習してきた。真ん中からしっかり落とせるフォークが今日も決まってくれたのが良かった。 (次戦に勝てば弟勇陽投手のプレーする東京ドームへ)弟も頑張っている。今年こそは東京ドームで勝ちたい。そのためにまずスタートラインに立たないといけない。(岩手県出身)地元開催で多くの方が応援に来てくれている。ここで勝ちきって(第1代表を)決めたい。