B2ベルテックス静岡 クラブ最多3797人観衆の前で2025年初白星、PG山本愛哉がホーム満点デビュー
◇りそなB2リーグ 第16節 ベルテックス静岡90-75山形(4日・浜松アリーナ) ベルテックス静岡が山形との第1戦を90―75で制し、2025年初戦を白星で飾った。昨年12月に特別指定選手で加入した身長163センチのPG山本愛哉(20)=神奈川大3年、飛龍高出=が途中出場ながら3点シュート3発を含む11得点と活躍。年末から3連勝で貯金を今季最多の5に増やした。5日の第2戦は午後3時から浜松アリーナで行われる。 163センチとBリーグ登録選手で“最も小さい男”が、ホームのデビュー戦でファンの目をくぎ付けにした。敵地での前節・愛媛戦の第2戦(12月29日)に続き途中出場したベルテックス静岡のPG山本が、縦横無尽に動き回り11得点をマーク。それでも「結果を出せたのはうれしい。ただディフェンスで課題が残ったので満足はしていない」と、反省を忘れなかった。 神奈川大3年生で12月に特別指定選手として加入した20歳。控えのPG鍋田隆征(23)が前日練習で負傷し、出番は第1クオーター(Q)から回ってきた。得意の3点シュートを3発決めただけでなく、第4Q序盤に自らスティールしてレイアップ。会場から大歓声が響くなど、11分38秒の出場でブースターのハートをつかんだ。「きのうから準備はしていた。プロの舞台で出るからには大学生とか関係ないので、チームに貢献したい」。森高大ヘッドコーチ(35)も「十分、持ち味を発揮してくれている」と絶賛した。 新星の活躍で25年初戦を快勝発進。クラブ最多3797人の観衆が見つめる前で連勝を3に伸ばした。5日はリーグ全60試合の折り返しとなる30戦目。前半戦最後を白星で締めくくる。(塩沢 武士)
報知新聞社