芸人・マシンガンズ滝沢が「ごみ清掃員」になって驚いたこととは 「顔が見える社会が作られていないことを実感」
――子どもとこれは資源になるかどうか、など一緒に調べるのも楽しそうですね。マシンガンズは2023年に『THE SECOND~漫才トーナメント~』で準優勝されて、芸人のお仕事も忙しくなっていると思いますが、ごみ清掃員も続けられているのはなぜですか? そもそもごみ清掃員になったのは、子どもができてお金が必要になったからです。でも今の目標は、日本のごみを減らすこと。やはり現場に立っていないとわからないこともあると思うんです。ライフワークみたいなものですね。 ――ごみを減らすという目標について、手ごたえを感じることはありますか? ごみのことを講演をするようになって5、6年経つんですけど、最初はあまり聞いてもらえなかったですし、バカにされたこともありました。当時から比べると手ごたえを感じることはありますが、まだまだ壁を感じることも多いですね。今ごみの弟子が全国に20人くらいいるんですよ。僕に憧れてごみ清掃員になったという弟子もいます。お笑いの弟子はいないですけど(笑)。みんなで活動して目標を達成したいと思っています。 ※後編<2児の父・芸人マシンガンズ滝沢が振り返る、妻が“産後うつ”だった頃 「自分のことでいっぱいいっぱいだった」>に続く (構成/中寺暁子) ○マシンガンズ 滝沢秀一/1976年生まれ。東京都出身。1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012年に定収入を得るために芸人の仕事を続けながら、ごみ収集会社に就職。芸人とごみ清掃員という二足のわらじを続け、2018年に清掃員としての体験をつづったエッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)を出版、ベストセラーとなる。2020年に環境省「サステナビリティ広報大使」に就任。2023年『THE SECOND ~漫才トーナメント』グランプリファイナル準優勝。
中寺暁子