完全無欠にまた一歩 勝又健志、攻守に隙なし5勝目 決め手となった親満貫の重すぎる一撃/麻雀・Mリーグ
正確無比な手順と冷静さで、軍師はまた1つ仕事を終えた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月18日の第2試合はEX風林火山・勝又健志(連盟)がトップを獲得。攻守のバランスが冴え今期8戦無敗の個人5勝目と、下位に低迷するチームで孤軍奮闘している。 【映像】試合を決めた勝又の重すぎる一撃 二階堂瑠美(連盟)が終盤に3着から2着に上がりプラスで終えた第1試合。上昇の気配をさらに形にしたい当試合は起家から赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、勝又、BEAST X・鈴木大介(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)の並びでスタートした。勝又は東1局、親の園田の仕掛けに対し、見逃しをかけられていた筋の牌で1500点の放銃となるハプニングに見舞われた。打点アップを目論んだ園田のトリックプレーだったが、勝又に動じる様子はなし。淡々と点棒を支払った。 次局は鈴木大介への放銃と連続失点を喫するも、続く東2局の親番で勝又は突破力を見せた。終盤にテンパイ一番乗りを果たすとリーチ。アガリ牌の8索をそっとツモりリーチ・ツモ・タンヤオ、ツモった8索が気持ち良く裏ドラだ。赤もドラもなかった手が親満貫に仕上がる、ライバルにとっては重たすぎる一撃。勝又はこの1万2000点でトップへの足掛かりを得た。 東3局3本場はマンズの混一色を目指し速攻だ。白と東のシャンポン待ちとすると、すぐに白をツモって満貫のアガリ。その後はダマテンやライバルへのアシスト気味の安い放銃で局消化。かと思えば南2局の親番ではまたもタンヤオをリーチ、一発でツモって親満貫と見せ場が続く。残りの局は静かに守りを固め、+70.8と大きなトップを掴んだ。 インタビューではまず「チームが苦しい状況だったので、1つ盛り返すことができてよかった」。東1局、園田への放銃については「東1局の1500点なので(見逃しからのロンでも)別に…。1万2000点ならシビれちゃいますけど」と笑い飛ばした。瑠美の2着、そしてこのトップでチームの負債は試合前の▲325.0から大きく減り▲245.3。これについて勝又は「一気に取り返す必要もないですし、チーム全員がワントップ分ずつ戻してマイナス2桁で年を越して、1月、2月でプラスポイントに」と穏やかに見通しを語った。劣勢のチームにあって唯一プラスの勝又。中盤戦もこの軍師の名采配なくして浮上はないだろう。 【第2試合結果】 1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)5万800点/+70.8 2着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)1万8600点/▲1.4 3着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万5800点/▲24.2 4着 BEAST Japanext・鈴木大介(連盟)1万4800点/▲45.2 【11月18日終了時点での成績】 1位 赤坂ドリブンズ +456.6(34/96) 2位 セガサミーフェニックス +375.3(32/96) 3位 U-NEXT Pirates +233.7(32/96) 4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +208.5(32/96) 5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲37.4(32/96) 6位 TEAM雷電 ▲58.3(34/96) 7位 EX風林火山 ▲245.3(34/96) 8位 渋谷ABEMAS ▲390.1(32/96) 9位 BEAST X ▲563.0(34/96) ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部