日本一長い名前の山「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」登ってみた! 富士山遠望&縞枯れ現象「絶景登山レポ」
■道中から望める景色が開放的
牛奥ノ雁ヶ腹摺山は周囲の山々と標高が同じくらいで、遮蔽物が少ないことから、景色の展望がよく解放的な気分で登ることができる。山頂では、前述した縞枯れ現象や富士山や南アルプスなど、変化に富んだ景色が楽しめるので、登っていて楽しい。 周囲の山々の稜線に自身が辿ってきたルートを見るとここまで登ってきた苦労が報われる。凹凸のある山や谷の続く風景をゆっくり堪能しよう。
■近隣の山へ縦走も可能
牛奥ノ雁ヶ腹摺山は、単体で登ることもおすすめだが、足を延ばせば小金沢山、天狗棚、大菩薩嶺へと縦走できる。この登山ルートでは、行動時間だけでも約5時間30分を費やすが、稜線歩きを存分に楽しめ、山々を渡り歩いた達成感を感じることができる。 中でも「大菩薩嶺」は手軽に登れる高山として、老若男女、初心者から熟練者まで多くの登山客から愛されている。日の長い時期に挑戦したいルートだ。
■登山バッジのコレクションにもなる
山の楽しみ方の1つが、山岳バッチだ。それぞれの山小屋等で手に入れることができ、山々によってデザインが異なり、その山の特徴が盛り込まれたデザインとなっている。中には、おなじ山でもデザインの異なるバッジもある。大菩薩嶺、小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山のバッジは大菩薩峠の「介山荘(かいざんそう)」で手に入る。 コレクションの1つとしてぜひ手に入れてほしいアイテムだ。 【牛奥ノ雁ヶ腹摺山ピストンルート】 すずらん昆虫館前バス停(0:00)→牛奥ノ雁ヶ腹摺山(2:07)→すずらん昆虫館前バス停(3:43) 歩行距離:約6.1km 累積標高差:登り 653m、下り 653m 合計所要時間:3時間43分 折笠 修平(おりがさ しゅうへい) 神奈川県在住。中低山の登山を主とし、関東を拠点に月1回を目標に各地の山や町へ車中泊やホテル泊をして旅行している。 まだ見ぬ絶景を求め夜景ハイクへも行き、知られざる秘境を探し山中あちこちに繰り出していて、47都道府県制覇を目指している。
折笠 修平