平田憲聖は勝てば初の賞金王 シード権争いも最終局面
◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前情報◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72) 【画像】逆転賞金王に虎視眈々の金谷拓実 2025年の日本男子ツアーは残すところ2試合になった。今季大会の優勝者ら30人による「日本シリーズJTカップ」を翌週に控え、フルフィールドで争われるシーズン最後の試合が21日(木)に開幕する。 108人が出場し、総額2億円の賞金とそれぞれの思惑をかけて4日間のストロークプレーでぶつかり合う。残り2戦の優勝賞金はいずれも4000万円。賞金ランキングのトップを走る平田憲聖が今季5勝目を挙げれば最終戦を残してレースを逃げ切るが、前週の「ダンロップフェニックス」を終えて状況は混とんとしてきた。 平田と同様、初の賞金王戴冠を狙う2位の金谷拓実が、優勝した10月の「ACNチャンピオンシップ」を含む直近5試合でトップ10フィニッシュを決めて差を約289万円に詰めた。ランク3位の今平周吾、4位木下稜介、カシオ計算機と所属契約を結ぶ5位の石川遼も、今大会を制するとトップに躍り出る可能性がある。予選ラウンドは平田、金谷、木下が同組になった。 来季の賞金シード選手65人は実質的に今週決まる。規定の出場義務試合数(今季は12試合)を消化予定の選手による、賞金ランクのボーダーラインは現在70位(西山大広)。71位の市原弘大、72位の宇喜多飛翔、73位の時松隆光らが逆転の望みをかけてティオフする。 ディフェンディングチャンピオンの鍋谷太一は賞金ランキング29位で、次週の最終戦出場をかけてプレー。昨年は最終日に金谷らと並ぶ首位タイから「68」で回り、通算14アンダー(274)でツアー初優勝を手にした。 2022年の王者チャン・キムが大会最少ストロークの「256」(通算32アンダー)をマーク。21年の堀川未来夢は「269」(19アンダー)、20年キム・キョンテ(韓国)は「268」(20アンダー)と例年スコアの伸ばし合いが繰り広げられるゲームだ。
<主な出場予定選手>
鍋谷太一、石川遼、今平周吾、岩田寛、大西魁斗、金谷拓実、木下稜介、キム・キョンテ、小平智、清水大成、蝉川泰果、ソン・ヨンハン、ショーン・ノリス、幡地隆寛、平田憲聖、堀川未来夢、米澤蓮、池田勇太、松山茉生(アマ)