Apple Watchは売れる? そもそも何に期待をするの?
アップルウォッチの予約販売が4月10日から始まり、24日から発売されるとアナウンスされています。「アップルウォッチは売れるのか?」と市場の関心も高まってはいますが、iPhoneやiPadの時ような熱狂が見られないのも事実です。仮に売れたとしても、この製品を長く使い続けるだけの価値があるのでしょうか? そもそも私たちは、アップルウォッチに何を期待するのでしょうか? スマートウォッチは“チラ見”デバイスであるべきだ
一部の先進ユーザーはすでに落胆した
2015年2月25日、スマートウォッチの「Pebble(ペブル)」が、より軽量でカラー表示が可能な新モデル「Pebble Time」をアメリカのクラウドファンディングサイト「キックスターター」で発表しました。それから、わずか1時間もたたないうちに1億円の出資を集め、関係者を驚かせました。 しかし、Pebbleが出資を募っていた、そのさなかの3月に、アップルがアップルウォッチを発表したのです。「アップルウォッチに寝返るユーザーが出てくるのでは?」という懸念もありましたが、アップルのイベントのおかげで、かえってPebble Timeのキャンペーンが勢いづく結果となりました。 アップルウォッチに期待していた先進的なユーザーが、アップルの発表に落胆し、Pebble Timeに加勢したと見られています。
価格とバッテリーで勝ち目なし
しかし、ユーザーはなぜアップルに落胆し、Pebble Timeに加勢したのでしょうか? Pebbleは、アップルに負けじと根強いファンを持っています。これまでに、全世界で100万台を販売。開発コミュニティーも活動的です。本来、対応していない日本語表示も非公式でやや不完全ですが、表示できるようになっています。 Pebbleの魅力の一つは価格です。現行モデルの価格は100ドル(約12000円)以下で、4万2800円のアップルウォッチに比べ、大きな価格競争力を持っています。バッテリーの持続時間は数日。アップルウォッチは1日持たないと言われています。もっとも現行モデルの盤面は白黒ですが、「Pebble Time」ではカラー化され、こちらは7日のバッテリー持続時間をうたいます。 電子デバイスですので、充電は欠かせませんが、時計として使う場合、毎日の充電がわずらわしいという声は、既存のスマートウォッチユーザーからはよくに聞こえてきます。 価格とバッテリーの持ちをPebbleと比べた場合、Pebbleに軍配が上がるでしょう。この点において、先進的なユーザーはすでにアップルウォッチに落胆したと言えるかもしれません。