【新型スバル・フォレスター】水平対向エンジン+トヨタハイブリッド+シンメトリカルAWDは理想のパッケージに見えるがキモは商品構成にあり!
北米仕様は賛否アリ。日本独自のグレード構成に期待
昨年末あたりからスバルが販売戦略上プッシュしてきたのはレイバック&クロストレックでした。2台ともスバルらしく走りのいいクルマですが、基本的にステーションワゴン車の車高をちょい上げしたクロスオーバー車。SUVとは違います。 この記事の他の画像を見る
スバル車のなかで誰が見てもSUVだな~と認識できるのはフォレスターだけ。北米市場ではコンパクトSUVってカテゴリーになりますが、日本の道路・住宅事情考えるとコレがベストサイズ。無論、2列シートのSUVというくくりになりますけど。
価格も決まって先行発売されるのは北米です。すでにメディアには試乗記も掲載されローンチ準備は万端。日本発売が遅いのはトヨタから技術を頂戴したハイブリッド仕様の準備のためです。順当なら秋口にはより具体的なアナウンスがあると予想します。
散見する英語でのレポート読む限り、「驚くほど凄くはないがデザインも変わり静粛性が向上しましたね」というもの。また、「価格はザックリ2600ドル程度値上げされたが同クラスのライバル車と比較して軽量で競争力あり」というもの。
特筆すべき点は「ボディの構造用接着剤を従来26平方フィートから新型は89平方フィート使用しボディ剛性を高めた。レクサスGXは46平方フィートの使用量である」というもの。スバルが教えてくれたとのことですが、同時に、「フォレスターはシャシーの段階での溶接個所が多いため接着剤を多く使わざるを得ない面もある」と指摘。土台はキャリーオーバーなのでそれも納得というところか?
実際に乗り込むと、ドアを閉じる音から先代とは質感が異なるといいます。各種の防振・遮音材が多用され車内は静寂に包まれ新型だとハッキリわかるそうな。
ただし、ネガティブな指摘もあり「WRX譲りの電動パワーステアリングだが、センターはしっかり出ているが、路面からのインフォメーションが希薄」、「CVTが7速から8速になったが依然としてエンジン音が大きい」といった点。北米は2.5LのNAなので広い道でアクセルをガバッと明ければそりゃそうですねといった印象をもちます。