「謎メンチ」だが肉ではない?実は…流通困難な食材”クセモノ”を新たな瀬戸内の魅力に【エコナビ香川】
岡山放送
瀬戸内のエコな話題をお届けするエコナビです。10月は食品ロス削減月間。今回は、高松市で2024年5月から始まった、もったいない食材を活用する取り組みをご紹介します。キーワードは、『クセモノ』です。 (森下花音アナウンサー) 「看板ご覧ください。クセモノズと書いてあります。おしゃれですがクセモノ?ちょっと不安…」 高松市中央卸売市場に隣接する、うみまち商店街に2024年5月にオープンした飲食店「クセモノズ」。 ・・・パンチのあるネーミングですね。 メニューの名前もかなり変わっているんです。 (クセモノズを出店した JTB高松支店観光開発プロデューサー 山田裕木さん) 「謎メンチカツカレーです」 (森下花音アナウンサー) 「謎メンチ?謎なんですね…」 Q:カレーは特に変わったところはなさそうですが、謎メンチカツは断面が白っぽくて肉ではないように見えますね。 そう、一般的には茶色、ですよね。恐る恐る食べてみると… (森下花音アナウンサー) 「カレーはピリ辛でスパイシーさの奥にうまみがある。メンチカツは肉のイメージだが、肉ではない気がする」 (JTB高松支店観光開発プロデューサー 山田裕木さん) 「フワっとして食感が面白いとよく言われる。最近、流通されづらい食材が増えていて、ハモやタイ、エビなどの端材を練り物にしてメンチカツにして提供している」 (森下花音アナウンサー) 「なるほど。メンチカツは魚介だったのか」 ・・・食品ロスとなるような魚介類を活用している、ということだったんですね。 この飲食店は、骨が多くて調理が難しいなどの理由であまり流通しない魚や、規格外の野菜など『クセモノ』食材を積極的に使うことをコンセプトにしています。カレーのルーにもタイのあらでとった出汁が使われています。 ・・・市場から近いので、食材も新鮮なものが手に入りそうですね。 実は、「クセモノズ」は市場の活性化や観光客誘致を目的に企画された店舗で、大手旅行会社のJTBが地元企業と連携して出店しました。 (JTB高松支店観光開発プロデューサー 山田裕木さん) 「今後、観光業をするにあたり、地域の課題や魅力を掘り起こしてやっていきたい。(食品ロスは)もったいないし、新しい地域の魅力だと思う。観光としてPRできたらもっと持続可能な観光に寄与できるのでは」 カレーのトッピングは謎メンチカツのほか、イリコのフライなどもあり瀬戸内の海の幸を堪能できます。また、2階にはイベントやセミナーを開催できるスペースも設けられていて、地域の魅力発信に活用していく予定です。 (JTB高松支店観光開発プロデューサー 山田裕木さん) 「瀬戸内の魅力をいろんな人に知って欲しいので県外の人に来て欲しいが、それと同時に地域の人にも愛される店にしていきたい」
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