東京・神田神保町「書泉ブックマート」閉店 残るグランデは「聖地」めざす
書泉のイメージに合わなかったボーイズラブ
実際のところ、女性向けのコミック、ボーイズラブといったものは不思議と書泉のイメージにはあわなかった。もともと、書泉自体がアイドルや格闘技、鉄道といった男性中心の趣味分野に強かっただけではなく、女性向けのコアなコンテンツは最近では池袋の「乙女ロード」が中心となっている。そのあたり、書泉のもともとの強みとのギャップや、地理的不利さが閉店につながったのではないか。 同社では、「趣味人専用」の強み、「神田神保町」の個性を活かした書店として、「全国からのお客様に一度は足を運んでみたいと思っていただけるような店作りをしていきたい」としている。 今後も、残る書泉各店舗には活躍してほしい。そこには「わざわざそこに行かなければ買えない本」ばかりを集めているからだ。 (ライター・小林拓矢)