この夏はラストの開催 熱海海上花火大会 日程にも工夫 今や温泉町の名物に(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
コロナ禍からも復活し、全国有数の温泉街として活気にあふれている熱海。 この温泉街で今や名物となっているのが海上花火大会です。 その花火大会の開催日程にはある狙いがありました。 (花火)「ドーン、ドーン」 いまや熱海の名物となっている「熱海海上花火大会」。 8月23日、2024年の夏最後の大会が開催されました。 この花火大会は、1952年から開催されていて2024年で73年目。 始まったきっかけは1949年の台風による被害とその翌年の大火災などで焼失した街の復興を願ったもので、今では熱海の観光名物となっています。 この花火大会には全国の他の花火大会と異なる特徴があります。 それは打ち上げ時間がおよそ20分程度と短く、夏はその間におよそ5000発の花火が打ち上げられます。 1年を通して開催されるのも特徴で、2024年度は14回開催される予定です。 花火大会の開催日には静岡県外からも多くの観光客が訪れる為、観光産業がメインの熱海市にとっては、大切な存在です。 (市役所) 「花火大会を1回行う事によって、宿泊客数が5千人ぐらい増えるという風に見込んでいます。5千人増えるという事は大体1人のお客が2万円をお使いいただけるとすれば、1億円程度の経済効果になると認識しています」 また、開催される日程にも観光地ならではの秘密があると話します。 (市役所) 「基本的には宿泊客の見込みを元に開催日を設定をしていて、比較的に宿泊客がそれ程予約がない日曜日であったり、平日に当たるような祝日なんかに花火を上げる事が多い」 開催日の日程は旅館組合が設定しているという事で、観光客が比較的少ない平日や日曜日に開催することで、観光の集客を支えていると話します。 「観光地」熱海。宿泊施設側も期待を寄せています。 こちらは、高台に建つ「星野リゾートリゾナーレ熱海」。2024年から花火にあわせた新プランを始めました。 (ホテル) 「こちらが、星野リゾート リゾナーレ熱海で絶景花火旅で使用している“テラスリビングスイート”でございます。」 2024年の夏から打ち出したという「絶景花火旅」プラン。この部屋の最大の特徴が… (ホテル) 「こちらのテラスから花火大会を一望できます。」 相模湾を一望できる「テラス」。高台から花火を見下ろして楽しむことができる贅沢なお部屋です。 夜景と共に花火をみられる。ぜいたくなプラン。 (ホテル) 「少し喧騒から離れてゆったりと花火大会をお楽しみいただけるように、特別室をご用意して、ゆったり(花火を)見ていただこうというところからこのイベントを企画しています」 この部屋は最大6人宿泊でき家族連れや女子会にも人気という事です。 価格は1人9万4150円からとなっています。 そして、この日は夏の最後の花火。会場となった「熱海サンビーチ」には多くの人が花火を見ようと集まりました。 (神奈川から来たカップル) 「平日でも熱海は花火があるので、休みが合うので来ています。あと結構綺麗なのと、海で花火が見られるのが好きで、それでよく来てます」 (埼玉からきた2人組) 「商店街の所行って、ホテルで浴衣着て必死に(髪飾り)つけてきました(JP)インスタで見て、なんかいいなと思ったので(来た)」そして時刻は午後8時20分になり… しかし、打ち上げ開始から10分が経過する頃には、足早に会場を後にする人の姿が… この多くは日帰りで熱海に来ている観光客。 熱海は市街地に坂道が多く、多くの人が、息を切らしながら駅へと向かっていました。 周辺では警察官や警備員が配置されて交通整理が行われ駅へと誘導。 この夏最後となった花火大会は大きな混乱もなく終了。 次回、秋に開催される花火大会は祝日の9月16日に行われます。