7回2死満塁、大関（左）に歩み寄る小久保監督（撮影・栗木一考）

　◆ソフトバンク1―4オリックス（28日、長崎） 　ソフトバンクの大関友久投手（26）が7回途中3失点で3敗目を喫し、自己最多の8勝目とはならなかった。 ■デスパイネが意外な場所で古巣ソフトバンクを観戦【写真】 　1点リードの7回、2安打と四球などで2死満塁となったところで降板を告げられた。大関は「正直あそこは最後まで投げたい気持ちもあったけれど、そこで交代という評価をされる。まだそこまで信頼してもらっていないというところだと思うし、そういう（ピンチの）ところでも任せてもらえるようなピッチャーにすぐにでもなりたい」と、悔しさと気持ちの強さを口にした。 　〝らしさ〟全開のマウンドだった。初回から再三得点圏に走者を置きながらも、併殺などで打ち取り、粘り強い投球で6回まで「0」を並べ、オリックス山下舜平太との投手戦を繰り広げた。7回1死満塁の場面でも「すごく大声援を長崎のファンのみなさんがしてくださったので。メンタル的には落ち着いて投げられたし、自分の中では燃えた」と、声援を力に変えて来田涼斗を一ゴロに抑えた。 　小久保監督は「大関は素晴らしい。ランナーをためてもゲッツーでゴロを打たせながら（抑えるの）が持ち味なのでね」と評価。それでも「ああいう（ピンチの）ところで7回を投げきってチームを勝利に導けるような投手に成長したい」と27歳左腕はまだ満足していない。悔しさをバネに次こそは8勝目をつかみ取る。（大橋昂平） 【#OTTOホークス情報】