ぎょうざ&カレーだけじゃない 北海道のソウルフード「やきそば弁当」とは
【北海道・札幌】「北海道のソウルフード」と言われて多くの人が思い浮かべるのが、ジンギスカン、ラーメン、スープカレーといった、店舗で提供されるのが日常的なものだと思います。そんな中、先日みよしのの「ぎょうざ&カレー」を紹介したところ、大変大きな反響がありました。実は、その記事が出た後、サザンオールスターズのライブを観ましたが、ドラムの松田弘さんは普段肉類をほとんど食べないにもかかわらず、「みよしののぎょうざだけは大好き」であることをMCで明かし、大歓声を浴びていました。 【写真】ぎょうざとカレーがセット? これが北海道のソウルフード そのみよしのだけではなく、北海道にはコンビニやスーパーで購入し、お湯を注ぐだけで簡単に味わえるソウルフードがあるのです。その名も「マルちゃん やきそば弁当」。
そのネーミングから「やきそばにご飯? 関西のお好み焼き定食みたいなものか?」と思う人も多いそうですが、北海道限定で売られているカップ入りやきそばが「やきそば弁当」なのです。ご飯はついていません。しかも、麺を戻したお湯を捨てずに、添付の粉末スープにそそぐとオリジナル中華スープができ上がり。焼きそばを食べながら、サイドメニューとして特製スープも味わえるというわけです。 この「やきそば弁当」、しばしばネットでも注目を集める存在ですが、その深い歴史まではなかなか触れられてきませんでした。そこで、「やきそば弁当」を製造・販売している東洋水産(本社・東京都港区)に、いろいろな疑問について聞きました。
■疑問(1)なぜ北海道限定販売なのか?
「1975(昭和50)年より本州にて発売していましたが、1976年に北海道向けに麺やソースを若干変更して、中華スープを付けた『やきそば弁当』を販売し、ご好評をいただくようになりました。その後、他の地域では別ブランドのカップ焼そばを展開していますが、北海道では『やきそば弁当』が好評だったため、現在は地域限定品となっています」 ちょうどこの9月で発売から40年。北海道人の「やきそば弁当」を愛する気持ちが、限定発売に導いたようです。