勢いで脱サラした友人が音信不通に…… 起業のリスクを抑える方法はなかったのでしょうか?
勢いで脱サラした友人が音信不通になると、「起業のリスクを抑える方法はなかったのかな?」と思うのが自然です。特に、自分も「将来的に独立したい」と考えている場合、少しでもリスクを減らしたいと思うでしょう。 そこで本記事では、最初にフリーランスのリスクとして、年収レンジと仕事の障壁を紹介します。次に独立の成功率を高める方法を解説するので参考にしてください。
フリーランスのリスク
内閣官房日本経済再生総合事務局が公表している「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスの年収レンジは次の結果となっています(調査期間:2020年2月10日~3月6日)。 ●100万円未満:16% ●100万円以上200万円未満:16% ●200万円以上300万円未満:19% ●300万円以上400万円未満:16% ●400万円以上500万円未満:12% ●500万円以上600万円未満:8% ●600万円以上700万円未満:4% ●700万円以上800万円未満:3% (n=2129) 上記により、最も高い年収レンジは200万円以上300万円未満と分かります。基本的には年収が増えれば増えるほど、比率は右肩下がりになります。 次に、ランサーズ株式会社の「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」[調査期間:2021年9月30日~10月4日、調査対象者:3094人(うち、フリーランス1548人)]によると、フリーランスとして働く障壁で最も多かった回答は「収入がなかなか安定しない」の31.5%でした。第2位の「収入が低い」も30.5%なので、全体の6割以上が収入に不安を抱えています。 このように、フリーランスとして独立しても高年収の層は少ないうえに、収入の不安定さや低さに悩んでいる人が多いことが分かります。
独立の成功率を少しでも高める方法
では、独立の成功率を少しでも高めるには、どうすればよいのでしょうか? 前述したように収入の悩みを抱えているフリーランスが多いため、会社員時代にしっかり貯蓄してから脱サラするとよいでしょう。仕事を受注するまで時間がかかる可能性があるので、「貯蓄だけで3~6ヶ月は生活できるかどうか」を考えてみてください。 また、フリーランスとして得たお金の一部を貯蓄する習慣も大切です。たとえ順調に依頼が増えても、いつ途絶えるか分からないからです。依頼が殺到する時期もあれば、全く依頼が入らない時期もあるかもしれません。 次に大切なのは、積極的な姿勢です。フリーランスは自分で仕事を取らなければならないため、待ちの姿勢ではチャンスを逃しかねません。クラウドソーシングに登録したり、企業に営業したりと動き続ける必要があるでしょう。 勢いで脱サラして音信不通にならないためにも、貯蓄と行動を意識してみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、フリーランスの現状と成功率を高める方法について解説しました。現状として年収200万円以上300万円未満のフリーランスが最も多く、常に収入の不安を抱えているようです。 フリーランスとして成功率を高めるには、しっかり貯蓄してから独立し、その後も貯蓄習慣を保つ必要があります。依頼を取るための積極的な姿勢も重要です。 出典 内閣官房日本経済再生総合事務局 フリーランス実態調査結果(令和2年5月) ランサーズ株式会社 新・フリーランス実態調査 2021-2022年版 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部