カタログ持参の訪問販売がノジマの原点 1300店舗を展開【経済トレンド】
国内外で約1300店舗を展開する家電量販の大手。1959年、神奈川県で野島電気工業社として創業。1962年に野島電気商会を設立し、カタログ持参の訪問販売で家電を売り出したのが原点だ。(共同通信=増井杏菜記者) 1973年、流行し始めていたオーディオ専門コーナーを設置。業界に先駆けた取り組みで郊外型専門店として知られるようになった。1980年代に誕生したパソコンが次世代を担う商品だと確信。1982年、音響や映像、コンピューターを中心に品ぞろえした店舗を打ち出すなどして売り上げが拡大した。 1991年、現社名に変更。1999年には子会社9社の大半を解散や事業譲渡する苦難も。2000年代からはショッピングモールへ積極出店し、深夜営業の都心型店舗も開いた。 2020年、スルガ銀行と資本業務提携を発表したが2022年に解消した。2023年は携帯販売代理店コネクシオを完全子会社化するなど挑戦は続く。今後もデジタル家電など時代に沿った事業へ注力する。メーカー販売員がいない唯一の家電量販店として、従業員が顧客目線で説明する売り方で成長を目指す。