つくば市長の退職金、1278万円に 市民の市政評価受け決定
茨城県つくば市は12日、五十嵐立青市長の2期目の退職金をめぐって市民に市政の評価をインターネットで投票してもらった結果、平均点が62・7点だったと発表した。点数に基づき、満額2039万4000円の62・7%にあたる1278万7038円が退職金となる。 【図解でわかる】そもそも選挙の仕組みとは 五十嵐市長は退職金廃止を訴えて2016年に初当選。ただ、0円にすると地方自治法に違反するため、1期目の退職金は22円にしていた。2期目の退職金は16日までの任期後に受け取る。10月の市長選で当選しており、17日から3期目となる。 投票は署名用電子証明書が有効なマイナンバーカードを持つ15歳以上の市民を対象に1~11日に実施。1048人が「つくばスマートシティアプリ」から0~100点の10点刻みで投票した。 最も多かった点数は100点で219票、その後は▽80点160票▽70点133票▽0点119票▽90点101票--と続いた。五十嵐市長は「選挙以外で市民が投票をする機会を作りたい」と話し、年度内に別のテーマを選んで投票を行う考えを示した。 今回の投票は、市が目指している選挙でのインターネット投票の実証実験の意味合いもあった。投票の際にマイナンバーカードの電子認証が必要となるが、パスワードが分からず、電子認証のロックがかかってしまうなど課題も浮かび上がった。選挙にインターネット投票を導入するには公職選挙法改正が必要となり、市は今回のデータを国に提供する方針だ。【信田真由美】