兵庫県知事選投開票日は2万人が走る神戸マラソンと同日 沿道の投票所30カ所に影響か
兵庫県知事選挙が投開票される17日、神戸市では約2万人が参加を予定する第12回神戸マラソンが開催される予定だ。コース沿道にある投票所では、交通規制で普段使える横断歩道が使えないなど影響は避けられず、県や市選挙管理委員会などは対応に追われるとともに有権者に期日前投票を呼びかけている。 マラソン実行委員会事務局や市選管などによると、マラソンは午前9時に神戸市役所(同市中央区)をスタートして須磨区などをまたぎ、同市垂水区で折り返す東西に広いコース。市内には349カ所の投票所が開設されるが、うちコース沿道の約30カ所で、道路が横断できないなど交通規制の影響を受けるとみられる。 大型イベントと投開票日が同日開催となる例はこれまでもあり、10月27日に投開票された衆院選と重なった金沢市の金沢マラソンでは、コース沿道の26カ所の投票所に影響が出た。 市によると、同日開催は前回(令和3年)の衆院選に続き2回目。当日は約1万5千人が参加したが、投票所へ向かう有権者が横断できるように、投票所に近い交差点などで30分に1回程度ランナーを止める対応を取り、中には最大6回にわたって停止させた場所もあった。 投票や大会の運営に支障はなかったが、同日開催の影響で職員数が不足。開票作業にあたった約400人の市職員のうち、約300人はマラソンとの兼務を余儀なくされたという。 神戸市は職員数が2万人を超えていることなどもあり神戸マラソンと開票作業を兼務する市職員はいない見込み。一方で、交通規制をする道路や参加者数が多く、ランナーを止めるなど金沢マラソンと同様の対応を取ることは難しいとしている。マラソン事務局担当者は「有権者には面倒をかけるが、期日前投票を利用するほか交通規制時間外に投票所に行くようにしてほしい」と呼びかけた。