「目先の100万が大事」遺産目的否定 覚醒剤は「本人が量間違えた…」“紀州のドン・ファン”元妻証言
■「死に方を考えてほしい」と亡くなった男性に思いを語る
そして、検察側から「今、改めて野崎さんが亡くなったこと」について聞かれると…。 【須藤早貴被告】「目の前にいたら、文句を言ってやりたい」 この答えに対しては、弁護側からも…。 【弁護側】「今、野崎さんがいると思って、言ってみて」 【須藤早貴被告】「死に方を考えてほしかった。社長がこのタイミングで死んだせいで、私は何年も人殺し扱い」 最後まで犯行を否認し、自身の思いを語った須藤被告。 審理は11月18日に終わり、12月12日に判決が言い渡される予定です。
■最後の被告人質問 須藤被告の“変化”
和歌山地裁前には裁判の傍聴を続けている樋口記者がいます。 今回は須藤被告の様子に変化があったということです。 【樋口諒記者】「きょうは午前から午後にかけて検察側、そしてその後、弁護側、裁判所からと、須藤被告への質問が続きました。須藤被告の質問の受け答えのトーンが非常に印象に残りました」 「これまでの被告人質問で須藤被告は、弁護人や検察側の質問に対して、はきはきとした口調で答えることも多かったです。しかしきょうの被告人質問では、傍聴席の最前列で聞いていた私でも、少し声が聞き取りづらい場面もありました」 「被告人質問もきょうで3日目となって、最終日ですが、須藤被告は疲れがたまっているのか、少し険しい表情や、こめかみを押さえる仕草も見られました」 「あとは検察側から証拠を見せられながら質問されている時には、『ここ書いてありますけど』と、少しいら立ったような口調で言い返すような場面も見られました」 この事件は直接証拠がない中で、検察側も間接証拠、状況証拠を積み重ねてきましたが、裁判の傍聴を通してどう感じていますか。 【樋口諒記者】「これまでの裁判すべて傍聴してきているんですけれども、須藤被告の殺人罪に関しては、スマホの検索履歴であったり、野崎さんが覚醒剤を摂取したとされる時間に2人っきりだったことなど、状況証拠だけが積み上がっている状況です」 「ただ、野崎さんがどうやって口から覚醒剤を摂取したかについては、いまだに分かっていません。このことについて、裁判官や裁判員がどのように判断をするのか、そこが注目されています」
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